カテゴリ:映画
「奇妙な味」としか表現のしようのない映画でした。
絵画的な、どこか懐かしい雰囲気を背景に描かれる、 先の読めない緊張感あるストーリー展開。 ミニシアター系の映画が好きな方には、たまらない作品です。
現代。 墓地にある作家の碑の前に佇む一人の女性。 彼女の手には「グランド・ブダペスト・ホテル」という本が。 1980年代。 その作家が、テレビカメラに向かって語りかける。 「自分は、架空の物語ではなく、語られた物語を書いているのだ」と。 1960年代。 作家が滞在していた「グランド・ブダペスト・ホテル」に奇妙な客がやってくる。 その客と親しくなった作家は、ホテルにまつわる、その男の思い出話を聞くことになる。 1930年代。 「グランド・ブダペスト・ホテル」は名門ホテルとして、活気に溢れていた。 その中心にいるのは伝説のコンシェルジュ、グスタフ・H。 ---------- この2重3重構造の中で、物語が動き始めます。 グスタフ・Hが巻き込まれる事件とは。 そして、絶体絶命の状況におかれた彼の取る行動とは。 ---------- 先の読めない展開に、独特のリズム感のある映像美、緊張感の漂う脚本。 何かしらの社会風刺も込められながら、それを嫌味に感じさせず、 物語のリフレインが爽やかな余韻を残します。 ========== ウェス・アンダーソン監督の作品は、これまでも『ライフ・アクアティック』『ダージリン急行』を観ているのですが、どれも不思議な浮遊感とほんわりとした温かさに包まれた作品です。 なかなか機会はないですが『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』も観たいですねぇ。 ライフ・アクアティック ダージリン急行 ザ・ロイヤル・テネンバウムズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 2, 2014 06:22:17 PM
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