カテゴリ:読書
新聞の広告で目にして、先日来、『オバマ演説集』を探しているのですが、
姫路のジュンク堂(ただいま引越準備中)では売り切れでした。 探してくださったお姉さん曰く 「今朝は、このあたりに並べてあったんですけどねぇ。」 「売り切れかなぁ…私も、今日だけで2,3冊扱いましたからねぇ。」 ----- ならば仕方ないと、今日は最近近所に出来た大型書店「フタバ書店」に。 コンピューターを叩いてくれた店員さん曰く 「在庫がないですね。お取り寄せになります。」 うーん、じゃ、いいです、と、次はイトーヨーカ堂内にある「くまざわ書店」へ。 担当のお兄さんは、「新刊書」「語学」「話題書」と棚から棚へと走り回って 「すいません。在庫がないみたいです。お取り寄せされますか?」 ----- すげー。すげー人気だ。 大型書店をこれだけ本気で回って、どこでも売り切れって。 代わりに、父から言われていた『ブラック・ケネディ』を購入。 これが、内容もさることながら、執筆者が面白い。 元は、ドイツの「ターゲスシュピーゲル」という新聞社のワシントン支局記者が ドイツ語で書いた本を、日本語に翻訳。 さすが、世界中で注目されていた候補者だけあります。 ===== ここからは、少しだけ、この悪夢の8年間について。 ----- 彼の演説を聞いて興奮し 「そうだよ、あんた、ブッシュ以上だ!」 と叫んだ聴衆の一人に対し、 「大丈夫。君でも、ブッシュ以上の大統領候補にはなれるさ。」 といなしたオバマ次期大統領に、私も同意見です。 ----- 21世紀が始まり、9.11テロのあった、2001年。 年末に、その年を振り返って 「今年は最高の一年だったよ!」 と言い放った、自称「神の代理人」。 ----- 小泉政権にとって最大の不幸は、同盟国であるアメリカの カウンターパートがクズのチンパンジーだったことに尽きます。 しかも、4年で終わらず、8年も! ----- チンパンジーの悪口は書くと長いので自制しますが、 平たく言えば、あんなのを大統領にして恥じないアメリカ人を アホでクズで品がない生物として軽蔑した8年間でもありました。 今回の選挙で、ようやく、アメリカ人の知性と理性の回復を垣間見ることが出来ました。 ----- メディアは言います。 「ブッシュの唯一の功績は、その政権運営によって、 オバマを大統領に導いたことだ。」 そうか。 それならば、世界中にテロと恐怖と武器をばら撒いたクズにも 存在価値があったと言えるか。 まぁ、兵器産業とオイル産業にとっての神だったんでしょうが。 殺す価値もない以上に、生きている価値がない、 大統領史に汚点として永遠に刻まれる最低最悪の大統領。 彼がキリスト教徒であることを踏まえて、敢えて言いたい。 「自殺しやがれ、クソ野郎!(Kill yourself,Bush!)」 ----- そう、新年から、ようやく21世紀が始まります。 願わくば、平和と対話の国際関係が築かれますように。 ===== 寺山修司 『花嫁化鳥』 新刊文庫で並んでいたので、なんとなく気になって手に取りましたが、 想像以上にすごい。 寺山修司が、地方の風習やら「ヒバゴン」やらを訪ねた論考なのですが、 流暢な語り口の中が、「現実」と「知識」「自分の体験」を自然に結びつけ、 ふっと「物語」の深淵を垣間見せてくれるのです。 ----- 日本の歴史には、暗い部分があります。 それは、「教科書に書かれない歴史」が切り捨てて顧みない 真の意味での「教科書に書かれない歴史」。 民俗学などがつまびらかにする、 渦巻く呪詛、怨念、怨嗟、差別、死、殺し、人身売買… 歴史の裂け目から垣間見える闇黒面(ダークサイド) ----- それを、厭うのでも、距離を取るのでも、見ない振りをするのでもなく、 「あるがまま」に受け入れ、さらりと文章にしてしまう、寺山修司。 優しさ、というより、強さ、なのか。 いや、さすがと言うか、何と言うか。 ===== 重森三玲 『枯山水』 ワタリウムさんの旅行や何やで、重森三玲先生のお名前は良く聞き、 また、関西のカルチャースクールでは、血縁の方が講座を開かれたり、 (日が合わなくて、行ったことないのが残念(>_<)) 私がドイツに行く前後で、汐留で『重森三玲展』が開かれたりと、 気になって仕方がない作庭家、重森三玲先生。 寺山修司さんの本に、挟んであった、中央公論新社の新刊案内に、 この本を見つけ…ええ。「お取り寄せなさいますか」って言われましたとも。 その代わりに、『図解 庭造法』を購入。 コンドルの英文解説がついているってのがすごい。 明治時代にまとめられた、日本庭園造園の近代的手引書なのです。 図版が多いので、眺めているだけでも面白いというのも良いですねぇ。 ===== なんか今回は、読んだ本、ではなく、購入予定の本紹介になってしまいましたけど。 まぁ、積読にならんようにせんとね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書] カテゴリの最新記事
|
|