カテゴリ:美術
神戸ルミナリエも、今年で14回目。
1995年1月。 阪神淡路大震災。 同年12月、犠牲者への鎮魂と、 神戸の復興と再生への祈りを込めて、 ルミナリエは、はじまりました。 ===== 1995年1月。 僕は受験生で、センターの採点が終わった直後で、 友人の両親の無事を聞いて、胸をなでおろしながら、 実家の無事を良いことに、他人事みたいに思っていて。 2月。 入試を受けるために、瓦礫の街を横目に見つつ、 東京に向かいながら、2次試験に向けて必死で、 何をしようとも思う余裕も無くて。 3月。 大学に合格したことに浮かれて、時間もあったのに、 他人の為に何かをすることも思いつかなくて。 ----- 目の前に、自分が、何か出来るかもしれない、 そんな現実があったのに。 気付いた時は、東京にいて。 偉くなったつもりになって、偉そうなことをほざいて。 手の届く「出来ること」もしようとしなかったくせに。 ----- 学生の時、三国町の重油ボランティアに手を挙げたのは、そんなことを思っていたから。 それは、僕なりの、形を変えた贖罪。 だからと言って、自分の醜さが、贖われるわけではないけれど。 ===== 道に沿って点灯される光のアーチの先には、光で彩られた広場があって、 さらにその先には、ひっそりと、「慰霊と鎮魂のモニュメント」があります。 ===== 「TSUNAMI」に襲われて復興しつつある地方を旅した友人が言ってました。 技術も資金ももたない我々に出来る最大の支援は、 現地に旅をして、現地でお金を使うことなんだ、と。 忘れていないと伝えることだ、と。 ----- もし、時間があるのなら。 神戸に足を伸ばして、ルミナリエを見に来て欲しい。 そして、出来れば。 命の尊さに、思いを馳せて。 今、生きていることの喜びを感じて。 手を合わす必要なんてありません。 楽しいと、素敵だと、美しいと、そう感じて、 これからも何度でも神戸に来ようと、 もっと神戸を楽しみたいと、そう思うことが、 最大の神戸への応援メッセージ。 夢灯す、光の彫刻 KOBE ルミナリエ 2008.12/04(木) ~ 15(月) 月-木:18:00-21:30 金 :18:00-22:00 土 :17:30-22:00 日 :17:30-21:30 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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