運命の出会い。
じゃ、どんな人がいいの、と聞かれたので、明るくて、楽しくて、細かいことを言わなくて、男の人から好かれる男の人と答えたら、その場にいた妻帯者らの間に一瞬、変な間ができて、いやー、そんな男いっぱいいるよー、今、オレのことかと思ったよー。と、口々に言ってもらったのでした。それを聞いたときに、あれ、と思ったのは、こんなときにお世辞ではあっても、自分のことを明るくて楽しい、同性から好かれるオトコだ、とフツーにさらっと言える人が、身近な同業者でいったい何人いるだろうか、ということで。もしかして、これがわたしの不運な条件であって、こんなピンポイントで妙な場所から一歩外に出たら、世の中本当に「お花畑」なんじゃなかろうか。と、思ったんですよ~、と同僚の新キャラ、お公家(仮称)に飲んでる席で話したところ、そんな男はいません。自分のことを明るくて楽しいなんていう男は家に帰ったらDVやったりするんです。男の方が嫉妬深いんです。男に好かれる男なんていうのは、男にとってどーでもいい男です。と、うれしそ~な笑顔で、意地悪~く言われる。そんなことを思い出しながら、職場近くの食堂でお昼にカキフライ定食をひとりで食べていたら、スーツに学生みたいなダッフルコートを着て英語新聞を持った男の人が相席をしてきて、ただ、どう見ても席は他にもたくさん空いてるし、すいませんの一言もなければ、目も合わせないし、もちろんひげは剃ってないし、そんなことよりも、一瞬わが目を疑うような、ものすごい寝癖で、それはもう、一度見たら釘づけになるすごさで、結婚指輪はしてないんだけど、どう考えても奥さんがいたら、この頭で表には出さないよな、とカキフライを食べながら観察していたのですが、場所柄おそらく同業者で、しかも、極端とはいえ、あー、こういう人、いかにもいるよ、いるいる、と思えてしまうのも非常に残念なことであって、結論として、この瞬間を運命の出会いにする気にはとてもじゃないけどなれない、と思ったのでありました。(先方には大きなお世話だろうけど。)今日の追伸:T女史、ホントにおめでとう。わたしの誇りです♪