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カテゴリ:ロードトゥライセンス
「プロジェクト崩れを考える」と題されたプロジェクトマネジメントに関するセミナーを受講しました。と言っても、もう1年も前の話ではあります。
講師は、高根宏士氏。もう定年をゆうに過ぎたお歳の方で、豊富な経験から来る蘊蓄のあるお言葉の数々でした。 この方のセミナーに関しては、受講した際にもブログ上で印象に残ったお言葉を紹介しましたが、そのとき取っていたメモを今日再び目にすることになりました。 読み返してみると、一つ一つ深みがあるので、そのメモをこの場に一挙公開しておこうと思います。 ・崩れたプロジェクトの中に入ってみると、そこは台風の目、意外に平静でボヤッとしていたりする。殺伐とした雰囲気が漂っている。 ・プロジェクトリーダーの上司は、プロジェクトリーダーをアサインした責任がある。プロジェクトの失敗はプロジェクトリーダーに依るところ多いが、上司がプロジェクトメンバーの前で自ら指名したリーダーの批判をしてはいけない。 ・プロジェクトメンバーにもプロジェクトマネジメントの基本知識は必要である。知ることでリーダーとのコミュニケーションがうまくいく。PMOはメンバーに対するPM教育を行うべきである。 ・ソフトウェア開発プロジェクトでは、顕著な成功プロジェクトでも20%は無駄作業である。つまり本質的不確定要素により顕著な成功プロジェクトでも20%の無駄は発生する。したがって、平均的なプロジェクトでは50%、危険と見られたプロジェクトでは80%、プロジェクト崩れでは95%が無駄作業と考えられる。 ・無駄作業の最大の要因はコミュニケーションである。 ・コミュニケーションにおいて、伝達する側の情報が伝達される側に伝わるのは1/3で、1/3は誤解して伝わり、1/3は無視される。 ・正確にコミュニケーションを行うには情報伝達の方法を複数選択してやるべきである。 ・伝達する際には、伝達される側がどこに窓を向けているか見極めることも重要である。論理は万能ではない。 ダブリンの風 ~日常の風景から見るプロジェクトマネジメントの機微~ ★人気ブログランキングへ★10位~15位あたりをうろちょろしてます。 クリックするだけで募金できます。難病と闘う子供たちにも支援の手をさしのべることができます。 我々には負担は掛かりません。まずはサイトをよくご覧下さい。→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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