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カテゴリ:詩
七夕祭。 川沿いのベンチとそれから君ね。止ったりはしないんだ。ずいぶん苦手な僕が手を振る君に、足跡のさようならをひとつ。歩幅合わせの夜は切なくて。忘れたくないんだってコト。伝えなきゃ。 何度も何度も聞いて、答えて聞いて。すれ違う人達との会話だったり通りすがりの恋だったり。くすんだ空に不似合いな月ひとつ。泣いた君を抱き寄せるぐらいに僕らの強さが、雲の隙間。木漏れ日の光みたく。どうかどうか7月7日の七夕ね。ずいぶん昔の恋人だったあの人達の想いだったり愛だったり。 たぶんそうじゃないかな?ここが天の川銀河なんだから、それはアンドロメダ銀河なんだってコト。ハップル宇宙望遠鏡に教えて貰ったコトを君にね。伝えるの。 可愛らしさのとズルさと、立ちこめる煙草のケムリの理由は、僕のマネをして吸う君のタバコのケムリ。積み重ねた過去を消せるはずも無いのに、タール18mmゴールデンバット。きつい匂いと想いを乗せて、どうかどうか、君を包みます様にと祈る僕のズルさに、しみるタバコのケムリ。ヤニで隠れた月に照れ笑い。 切なさの理由探しをね。4回目のオヤスミで確かめる僕達の幼さは、ひとつにならなきゃどうしょもないんだってコト。わからない振りをして、また君にオヤスミ。本当はまだ眠らないんだ。 繋ぐものに確信なんてないから、自由と不自由の間を泳いで、お祝いしなきゃならない天の川を背に、君の涙と隠しきれない僕のズルさとタバコのケムリ。ひとつには、なれるはずもない言葉達なんかより、はしゃぐ君の見えないシャボンの泡が何だかとっても安らぐんだ。 終電間際の急ぎきれない歩幅は、間に合わなくていいから。君にバレない様に遠回りする程には、物わかりが良くなり過ぎて。そんな自分に苦笑い。 川沿いのベンチとそれから君ね。止ったりはしないんだ。ずいぶん苦手な僕が手を振る君に、足跡のさようならをひとつ。歩幅合わせの夜は切なくて。忘れたくないんだってコト。伝えなきゃ。 応援よろしくお願いします。 →アート人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.08 18:12:58
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