痴漢冤罪
新聞の声の欄に「痴漢の汚名」をきてしまった息子をもった方からの投書が載っていた。女子高生に「痴漢したでしょ」と腕をつかまれ、弁解しても駅員も警察の人も無視。「絶対にやっていないから認めない」と言っていたのに、長期の身柄拘束と多額の裁判費用と解雇の不安から認めてしまったと言う。20万円の罰金で釈放され、有罪が確定してしまう。という内容だった。映画「それでも僕はやっていない」でも取り上げられていたし、「行列のできる相談所」の回答も2人は「裁判」、2人は「走って逃げる」という判定だった。すごく納得がいかない判定だった。「走って逃げて」追いかけられて捕まったら、それこそ弁解の余地は無いだろう。しかし、駅員の所に行ったら必ず警察に回されて、否認し続ければ拘留期間が伸びる。会社に行くことができず、信頼を失い、解雇もありえる。その上、裁判に持ち込んでも無罪を勝ち取るのはかなり難しい状況という話だった。女子高生は痴漢の被害を受けたのかもしれない。勇気を持って痴漢の被害を届けたのかもしれない。しかし、満員電車の中、間違った相手を痴漢だと思い込む事だってあると思う。それなのに、女子高生の言葉1つで「痴漢」呼ばわりされてしまった人は、そこから人生の歯車が大きく変わってきてしまう。こんなことで、その人の人生を変えてしまっていいわけが無い!確かに痴漢をする奴は許せない!そして、痴漢をしたのに知らん振りする奴はもっと許せない!しかし、その反面で痴漢の濡れ衣を着せられ無実の罪で罰金と汚名を受けている人もいることも事実なんだと思う。難しい問題だ。本当にやっていないのに、こんな仕打ちを受けるなんて気の毒すぎる。良い解決策はないのだろうか?