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カテゴリ:何かヘンだぞ
SNSが普及して以降、特に私が痛感していることのひとつに、「1億総評論家現象」というのがある。以前だったら各々が自らの立場で言いたいことを言っていることに何の違和感もなかったのに、SNSが普及して、その中で「議論」がなされるようになると、何だか皆さん「ヘンに気を遣って」発言するようになったように思う。
例えば「国にこれこれこういう施策を望みたい」という投稿をすると、「じゃあその財源は?」とか、「いや、これこれこちらの方が優先でしょう」みたいなレスがあったりする。こういうレスをいちいち気にしていたのでは、言いたいことも言えなくなってしまうのである。 本来政治というのは、多様な要望が各方面から上がって来るのを政治家が取捨選択する、そういうプロセスだと思う。だから国民は自分の立場で要望を思いっきりぶつければいいのだ。しかし前述したような空気感の中では、「私がこんなこと言っても世間では取り合ってもらえないだろうな」とか、「逆に厳しいことを言われても困るな」と思って自分の意見が言えないままでいる人は多いと思う。世の中弁の立つ人ばかりじゃないのだ。 自由に議論できる雰囲気、と言えば聞こえはいいが、そのせいで逆に口をつぐんでしまう人も多くいるという皮肉な現状がここにある。言いたいことが言えないというのは由々しき問題だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年10月26日 20時58分20秒
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