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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:ロシア映画
2004年 ロシア アレクセイ・マカロフ ルイーズ・ロンバード ヴァチェスラフ・ラズベガーエフ ストーリーは、チェチェンの捕虜となり、激しい拷問の末にモスクワでの爆破テロに関わったとする偽証をビデオに撮られてしまったロシアの諜報員アレクセイ・スモーリン。このビデオがチェチェン独立軍によって公にされればロシアの権威は大きく失墜してしまう。スモーリンはチェチェン紛争を取材する女性ジャーナリスト、キャサリンの助けを借りて脱出に成功すると、自身の潔白を証明するための行動に出る。一方、チェチェン独立軍は、イスラム過激派と手を組み未曾有のテロ計画を画策していた…。 最近のロシア映画って気合が入ってますよね。 この前観た【ナイトウォッチ】もこの【大統領のカウントダウン】も、今までのロシア映画のイメージを覆すような映画でした。 ロシア軍が全面協力して制作しただけあって武器や戦闘機までが本物で戦闘シーンなどは凄くリアルやけど、なぜか迫力不足は否めません。 ハリウッドのCG全盛期の今、CGに頼らずに爆発やアクションをこなしてる姿勢は認めるけど、肝心の迫力がなければCGを使えばよかったのにって思ってしまいました。 この映画の設定って凄く現実的で怖いです。 どうしても'02年モスクワ劇場占拠事件や04年ベスラン学校占拠事件など実際の事件が脳裏をよぎります。 本作ではサーカスを占拠するのですが、爆弾の仕掛け方などはベスランの事件をモデルにしてるような気がしました。 このベスラン学校占拠事件では350人以上の犠牲者が出ました。 その中の186人が子供やったという大惨事になってしまいました。 いつも犠牲になるのは何の罪もない一般市民なんですよね。 チェチェン独立紛争などの背景を把握してこの映画を観るとさらに分かりやすいと思います。 さすがロシア映画って感じでキャストが全然知らない人ばかりでした。 そのため最初は誰が味方で誰が敵か理解するのに時間がかかりました。 主人公もそれほど魅力的ではないおじさんやったのが残念です。 やっぱりこれだけの大事件を解決する人やから少しカリスマ性を持った人を主人公にした方が良かったかな。 でもこの普通のおじさんって雰囲気やからこそ逆にリアルなんですけどね。 アクション映画が好きな人には絶対に楽しめる作りになってるのですが、ハリウッド映画って言っても通用してしまします。 って事はロシア映画の特徴がないんですよね。 これからロシア映画もハリウッド化していくのかなって心配になりました。 評価(3.0) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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