|
テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:フランス映画
2004年 フランス ダニエル・オートゥイユ ジェラール・ドパルデュー ヴァレリア・ゴリノ ストーリーは、パリ警視庁の2人の警視、BRI(探索出動班)所属の正義感あふれるレオ・ヴリンクスと、BRB(強盗鎮圧班)所属の権力志向の強いドニ・クラン。かつて親友だった2人は、同じ女性カミーユを愛した過去を持ち、彼女がレオと結婚して以来友情は壊れ、現在では次期長官候補として激しく対立するライバル関係にあった。ある日、現金輸送車強奪犯のアジトを突き止めた警察はレオの指揮の下、包囲作戦を展開する。ところが、出世を焦るドニの不用意な行動が原因で作戦は大失敗に帰す。窮地に陥ったドニは、ある裏情報を基にレオを密告、思惑通り彼を刑務所送りにすることに成功するが…。 オリヴィエ・マルシャル監督は実際に警察官であった事もあり、この作品にかける意気込みは凄かったはずです。 共同脚本として本作に関わった元刑事ドミニク・ロワゾーが経験したエピソードを中心に、実在の事件や人物をヒントに描き出した警察組織内部の闇を巡るノワール・ムービーです。 やっぱり実話を元に映画を作るとリアルですよね。 最近ではノワールって言葉を香港に奪われつつあったフランス映画界やったけど、この映画はまさしくフランスノワールですよ。 もともとフランス語でもあるノワールって言葉・・・。 かつてはフランス映画の代名詞でもあったノワール。 久しぶりに渋くて味のあるフランス映画を観たって思いました。 オートゥイユとドパルデューの存在感が素晴らしいです。 抑えた演技で観客を飽きさせないところは流石ですよ。 渋いオヤジの演技を堪能あれ~。 多くを語らないのがフランス映画でもあるのですが、この2人の過去をもう少し描いて欲しかったです。 お互いを親友とまで思いあった過去を映像化すれば、もっと今の2人の立場が理解出来て面白かったかな。 まさか【インファナル・アフェア】のように2人の若い日を描いた続編なんか出来ないでしょうね。 ちょっと観てみたい気もするけど。 このインパクトのある邦題がどうなのか分からないけど、あつぼうはこの邦題と既にハリウッドでリメイクが決定してるって作品やったので観る事にしました。 原題の【オルフェーヴル河岸36番地】ってパリ警視庁がある場所らしいです。 この物語の中心になる場所ですよ。 リメイクはデ・ニーロとジョージ・クルーニーの共演らしいのですが、この映画の主人公を演じたダニエル・オートゥイユってデ・ニーロに顔が似てるからデ・ニーロが彼を演じるのかな。 豪華なキャストでリメイクされるんやろうけど、このフランス映画独特の世界観と雰囲気を再現出来るのかは疑問ですね。 陳腐なリメイクにならなければいいけど・・・。 オリヴィエ・マルシャル監督も娼婦の旦那役で出演してるので注目です。 なんか汚らしいおっさんやったけど(笑)。 フランス映画同様あつぼうも多くを語れない映画です。 渋すぎて退屈って感じる人もいてるやろうけど、個人的にはオススメ出来る映画やと思ってます。 評価(3.8) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[フランス映画] カテゴリの最新記事
|
|