|
テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:フランス映画
2005年 フランス/ドイツ/イギリス ダイアン・クルーガー ベンノ・フュルマン ギョーム・カネ ダニエル・ブリュール ストーリーは、1914年、第一次大戦下のフランス北部デルソー。わずか数十メートルを隔てて築かれた2つの塹壕。一方には優勢に進めるドイツ軍。もう一方にはスコットランド軍の援軍を得てねばり強く戦うフランス軍。激しい戦闘が続き、両軍とも譲らぬままやがてクリスマスを迎えようとしていた。そしてクリスマスの日、ドイツ軍の塹壕にはたくさんのクリスマス・ツリーが飾られた。その日、花形テノール歌手のニコラウスは、皇太子の前で歌を披露することになり、本国からやって来たソプラノ歌手の妻と久々の再会を果たす。御前コンサートを終え塹壕に戻ってきたニコラウスは、ツリーを手にノーマンズ・ランドへ歩み出ると、素晴らしいテノールを響かせた。すると、スコットランド軍はバグパイプの伴奏で応じた。いつしか最前線には、3ヵ国の兵士たちによる“聖しこの夜”の合唱がこだました…。 以前タイニーポエムさんが紹介してくれた映画なんですが、やっと観る事が出来ました。 凄く感動的で考えさせられる映画でしたよ。 この映画は子供達が黒板の前で敵を罵るシーンから始まります。 子供のうちから敵国を脳裏に焼き付けさせておこうとする政府の傲慢な政策なんでしょうね。 戦争と言うのはこういう罪もない子供達にも悪影響を及ぼします。 この子供達が成長した時には、頭の中には敵国が出来てるんでしょうね。 今の中国の反日教育も将来怖いです・・・・。 1914年のクリスマス・イブに実際に起こったとされる出来事を映画化したのですが、今までこの話を知らなかったです。 ヨーロッパでは有名な話なんかな? 緊張感高まる前線で鳴り響くスコットランド軍はバグパイプとドイツ軍のソプラノ歌手の美しいハーモニーは疲れきってた兵士には何よりも贈り物になったんでしょうね。 今の今まで憎しみあってた兵士達が自分の身を守る塹壕から出て行きノーマンズ・ランドへ歩いていくシーンって印象的でした。 最初は言葉も通じず疑心暗鬼やったけど、相手も温かい血の流れる人間なんですぐに打ち解けていきます。 家族の写真を見せ合ったり、お酒を飲みあったり今まで戦ってきた敵同士とは思えないですよね。 結局兵士達は国のためにっていう大義よりも愛する家族の待つ家に生きて帰りたいって気持ちが強いんですよね。 幼い頃からの教育で冷血非道と教えられてきた敵国の人間も自分達と同じように愛する家族のために戦ってると気付いて戦争の虚しさを痛感した事でしょう。 安全なところにいて命令ばかりする上官には、こんな気持ちは分からないでしょうね。 このクリスマス・イブの出来事のおかげでお互い戦う意思が薄れて、協力しあったりするけど、こういう幸せの時間は長続きしないんですよね。 戦わないと反逆罪で死刑になる理不尽な制度があるのから板ばさみになる兵士達の気持ちって凄く痛々しかったです。 バグパイプの音色って凄く胸に響きますよね。 【ブレイブハート】を観た時も思ったけど、感情が伝わってくる楽器です。 この映画でも重要なところでバグパイプの音色が響きますよ。 少し残念なのが、ダイアン・クルーガーの口パクです。 もう少し口の動きとあわせれば良かったと思うけど、ジャニーズも真っ青の口パクでしたね。 戦争という悲惨な出来事の裏にはこういう感動的な話もあったって事を知っておくうえでも観ておくといい映画ですよ。 評価(4.0) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[フランス映画] カテゴリの最新記事
|
|