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テーマ:DVD映画鑑賞(14214)
カテゴリ:イギリス映画
2007年 イギリス/フランス ディエゴ・ルナ サマンサ・モートン ドニ・ラヴァン ヴェルナー・ヘルツォーク ストーリーは、マイケルは、幼い頃から自分に対する違和感を抱え、いつしかマイケル・ジャクソンを演じることでようやく生きていられる不器用な青年。仕事としてモノマネを披露している時はもちろん、それ以外の時もずっとマイケル・ジャクソンになりきって生活していた。ある時、老人ホームでの仕事の際、彼はマリリン・モンローとして生きる美女と出会い、恋に落ちる。彼女は夫のチャップリンと7歳の娘シャーリー・テンプルと一緒に、スコットランドの古城で他のモノマネ芸人たちと共同生活を送り、彼らと地上最大のショーの実現を目指していた。そんなマリリンに誘われるまま、スコットランドへと向かうマイケルだったが…。 弱冠19歳で書き上げた「KIDS/キッズ」の脚本で“恐るべき子供”と注目を集めたハーモニー・コリンが、「ジュリアン」以来8年ぶりに手掛けた監督第3作。 このハーモニー・コリン監督やけど、あつぼうはKIDSの脚本を書いてる時がピークやったのかなって思ってるのですが、独特の世界観を持ってるし弱者の世界を映像化してるので毎回観てしまいます。 決してハッピーエンドで終わらないのが特徴でもあるけど、その部分をどう受け止めるかによって好き嫌いがハッキリするでしょうね。 マイケル・ジャクソンとして生きている時しか、生きてる喜びを見つけれないマイケル。 ここまで本人を意識して真似をして生きていくってある意味究極やと思うけど、別に他人に迷惑をかける訳でもないので、喜びを感じるならこういう生き方も否定はしません。 オープンカフェでコーヒーを飲んでるマイケルに、子供がサインをねだるシーンがあるのですが、そこでマイケルは普通にサインをするんですよ。 このシーンだけでも彼がマイケルとして生きてるって思えるんですよ。 ただマイケルの居場所って現代社会にはないんですよね。 世間が彼を見る目って変わった人を見てる感じなんですよ。 モノマネで生計を立てて暮らしてるけど、結局それ以外の部分では変人扱いされてしまうんですよ。 そんな彼の前に現われるのがマリリン・モンローのソックリさん。 彼女との出会いでスコットランドの古城にモノマネ芸人たちが生活してると知って、夢の地を目指して彼も出発します。 モンローに恋するマイケル。しかし彼女にはチャーリー・チャップリンのモノマネで生きてる旦那がいてます。 ここで三角関係に発展するのかなって思うけど、この監督一筋縄ではいきません。 マイケルのストーリーと平行して進むのが、アフリカの修道女達の物語です。 この修道女達の物語がなんでこの映画で進行してるのか意味が分からなかったです。 この2つの物語が絡んでくるのかなって思ってたけど、全然絡まないし監督はいったい何を伝えたかったんでしょうね。 ただマイケルの物語の結末と修道女の結末が似てるぐらいかな。 名女優のサマンサ・モートンがマリリンを演じてるけど、やっぱり彼女は巧いです。 ここまで体のラインを崩すのも勇気がいったと思うけど、悩んで精神的に追い込まれていくマリリンの役を見事に演じてました。 あんまりマリリン・モンローには似てなかったんですけどね(笑)。 そうそうディエゴのマイケルも似てなかったです(笑)。 ハーモニー・コリンの毒を飲める人にはこの映画が楽しめるでしょうね。 評価(2.8) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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