我が家の犬
とうとう 我が国のペットの数が、幼児の数を 超えたそうだ。 喜んで良いのか、どうか?ところで、我が家も 過去 5匹の犬を飼った。 それぞれ、思い出があるが とりわけ最後の「シロ」という奴には 人と犬の関係を超えた、何かがあるように思える。犬は 主従を認識し その関係を大切にする動物だと 聞いたことがあるが、我が家の「アヤツ」は 明らかに 自分が この家では 最上位だと 思っていた「ふし」がある。私が 出勤する時は、必ず 玄関まで見送って、[気をつけてな」と 言っていたようだし、 帰宅したときには 座敷の床柱を背に、座布団の上で「ごくろうさん」と 言っている格好であった。 もちろん私は、拝み倒して 席 を譲ってもらったが、 14年の付き合いで、彼に「頼りにされた」のは 雷が鳴った時ぐらいだったような気がする。彼が死んだ時「次を」と 悩んだが やはり「こちらが早い」と 思って 今は「主」なしの 我が家である。