中国
個人的には 余り好きでない国である。 権謀術数と侵略の歴史であり、人命の軽視 は、世界に類を見ない。しかし 大昔から 良いところもあった。 それは[科挙」と言う 人材発掘の制度である。 これは世界に冠たる、公平な 優秀官僚の発掘と育成の制度であり このために 中国は大いに栄えた。更に 感心するのは、エラクなって、絶大な権力を手中にした官僚を、徹底的に検査し取り締まる組織が存在したことである。これが、かの大国の、行政を支配し、役人の腐敗も 民の不平も最低に抑えた。ところが 現在は違う。 今は 社会資本主義と称して「もうける」ためには なんでもありで、汚職も 法律違反も、見つからなければ,全てよし、の状態である。中国の最近の 動きのなかで 中国らしい と 思うのは「検察」と「裁判」のすごさである。 汚職や不正を摘発するとき、「やる」となれば「徹底」してやるし 処分も、どこかの国」のように「訓戒」や「減給」ではすまない。 裁判も、午前中に、死刑の判決が出れば、 午後、執行、と言うこともある。どこかの国のように、訳の分らん、人権派弁護士が「勝った、負けた」と言っているのと、大違いである。元々、商才にたけて、勤勉な民族だから、これから先が 見ものである。