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 MURDEROUS PLOT

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吾妻シロ

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蟲と眼球とテディベア…ある意味ドリーム


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とにかく全てのアーティストに15のお題


1☆ はじまり


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6☆ 映画


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8☆ 恋愛


9☆ いつまでも


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11☆ 幸せ


12☆ セーラー服


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14☆ 素直


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01.雨上がり


■じれったい二人に15題


01.言えない気持ち


02.触れた指先


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さかさまの缶詰 波搖さん
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烏飛兎走 フューレさん
2007.06.24
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カテゴリ:NOVEL
ハーイ皆さんこんばんは。アナタの吾妻シロです★

ふざけるのも大概にしておきましょうか。

四月一日頃に携帯に書き込んだ小説をここに載せちゃおうと思ってやってきました。


えー、別に日記書くネタがないとか、そういうことではないんですよ?

問題は、文章書くのがちょっとメンドくさくて…(汗)


いやー、私mixiを最近始めたんです。で、そっちの日記に書くのが専らになってしまって、こっちがおざなりになってるんですねー。

や、こっちしか見れない友人もいたりするので、このブログ辞める気はないんですけどもね。それにこっちの方が歴史長いし!!



…てな訳で、マンネリズムに陥った私を助けると思って、過去に作った子供…でわなく作品を見ていってくださいまし。






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『エイプリルフールの茶番劇』





卯月の最初の日。
誰が決めたのだか、この日だけは人に嘘をついても罪にはならないらしい。
僕は、自分は年柄年中嘘で身を固めているから、纏う罪の重さが一つ減ろうが増えようが大差はないと考えている。だから正直、エイプリルフールというけったいな日に意味を見出だせないでいた。

こんな僕とある意味で真逆の立場にいるのは、隣の席の仙波千夏という女子だ。
彼女の場合は、人に嘘をつくことを嫌うが故に、エイプリルフールに意味を見出だせないのであった。



一時間目の生物の終わりのチャイムが聞こえ、僕はやれやれと大きく伸びをした。起立だの何だのと週番が叫び、皆で先生にお辞儀する。

机の上の教科書やノートをひきだしに仕舞う。
ちらりと隣を盗み見ると、仙波はまだカラーペンをノートに走らせていた。なんで女はやたらとノートに色を付けたがるのだろう。感心しつつも呆れてしまう。
すると、僕の視線に気付いたのか、ノートから顔を上げて、
「景虎くん」
僕の苗字を呼ぶと、仙波は右手の中のカラーペンをくるぅりと器用に回した。
「貴方は今日は嘘をついた?」
「いいや、まだだよ。いざつこうと思っていても、中々上手い嘘が考えつかなくてさ」
……また僕は嘘を吐いた。嘘のネタをいつも考えている僕がよくも白々しくそう言えたものだ。
ぐるぅりと、いつものように僕の体に、吐いた嘘が貼りついた。
「……ああ」
仙波は訳知り顔で頷いて、「聞き方を間違えたわ」と微笑んだ。
「貴方は今日も嘘をついた?」
笑顔とその台詞とのギャップに、僕は軽く面食らう。彼女は笑みを崩さぬままに、右手から左手にカラーペンを持ち替えた。
「……何のこと?」
こういう時は知らない振りでやり過ごすのが一番だ。
「あら、自分のことなのに、気付いてないの?案外鈍いのね」
まるで全てを知っているとでも言いたげに、彼女は左手のペンを僕の額に突き付ける。
「知らず知らずの内に嘘ばかり吐く人って、私嫌いよ」
別に僕は君に好かれたいなんて思ってないし。
そう言おうと思ったけど、言ったら彼女の台詞を肯定したとも受け取られかねないから沈黙を保つ。
「君が僕を嫌おうと好こうと勝手だけど、妙な言い掛かりだけは止めてほしいな」
全く、いい迷惑だ。

「言い掛かり?本当にそうかしら?」
「そうさ」
知らず知らずの内に苛立っていたのか、僕は声を荒げていた。
「それより君、いいのかい?」
「何が?」
「黒板、消されちゃったよ」こ、と僕が発した時点で気付いたのだろう、仙波はノートと黒板を交互に見比べていた。あまりにも物凄い勢いで首を上下に振るものだから、僕は少し面白くなってしまう。
「なんだか君、赤ベコみたいで可愛いね」
「それも嘘ね」
きっぱりと断言する彼女に、「いいや」と即答して「違うよ」と続けた。
それでも彼女は聞く耳を持ってくれず、「本当は、間抜けだって言いたいんでしょう?」と肩を竦めている。苦笑いをしながら。
僅かに下がったまなじりが不覚にも可愛くて、僕は彼女に一つ親切を働いてやろうという気になった。
「ほら」
「?」
仙波がクエスチョンマークを頭上に浮かべているような気がした僕は、「僕のノート、写しなよ」と声をかけた。
「…それも嘘?」
「人の親切は黙って受け取っておきなよ」
その方が貸し手冥利に尽きるからさ、と僕は笑った。多分、この笑顔は自然に生まれたものだ。
「…それじゃあ、遠慮なく」そう言って、彼女はペンを持つ方と反対の手を差し出した。
「うん、どうぞ」
僕のノートを受け取った仙波は、恭しくお辞儀をしてみせた。

エイプリルフールに善いことをするなんて、嘘でがんじがらめにされた僕らしいジョークだ。
そう思えて、珍しくしおらしい仙波を横目に、僕は一人口端を吊り上げた。



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友人に見せた際、DEATH NOTEのライトに似てるといわれました。たしかに読み直すと初期のライトって感じでした。うーん、偽善的笑顔とか彼の常習手口みたいな感じしますしね。色々被ってます。





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Last updated  2007.06.25 00:23:29
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Comments

もっそもりやま@ (  ̄ω ̄)ゞ<ももっ おじゃましまーす。 おもしろくて初めか…
吾妻シロ@ 最後です。 毎日母が祖母の悪口を言いますし、祖母に…
吾妻シロ@ 続きです。 色んなことがここ数年で一気に起こって、…
吾妻シロ@ お返事大変遅れました>< 波搖さん、お久しぶりです。 昨年末、メ…

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