テーマ:バラがすき!(30751)
カテゴリ:ニュートラル農法
我が家のバラたち、春の新芽展開後に
黒点病が確認されたものは2種2株。 ニコロ・パガニーニとグラハムトーマスです。 グラハムトーマス 4410円 ニコロ・パガニーニは二年目のバラで、 昨年も晩秋には蔓延状態になっています。 グラハムトーマスは今年度植え付けの大苗株で、 病気の出方はパガニーニと比べると ちらほらと言った感じ。 ↑油断すると、こんなにはっきりとした病斑が 見つかります。写真は我が家のニコロ・パガニーニ。 黒い部分が黒点病の病斑部分。 葉全体が黄色くなっているのは、病気のため エチレンガス等の新陳代謝により老化したためです。 こうなると、この葉は枯れ込んで落葉します。 「耐病性」のある一部のバラは、病斑が出ても 黄変せずに落葉を免れるようですが、 普通は葉は落ちてしまいます。 ↑今のところ、蔓延状態にはしていません。 病斑の出た葉は見つけ次第除去しています。 賛否両論のあるところですが、 どうせ落葉するのだし、他に緑色の葉がたくさんあるので、 光合成的には問題ないと考えているからです。 ニコロ・パガニーニ(新苗) 1344円 かえって、病斑の出た葉を残して、 雨の日等に菌が飛び散ることの方が怖いと考えています。 こう考えるのは、実は職場のバラで黒点病の推移について 観察しているからなんです(^^) ↑これが職場のバラです。 ピンクのHTで品種名はわかりません。 3/15の日記で、黒点病菌が越冬している 様子をレポートしています。 越冬した病葉は、その後、枯れ落ちた模様ですが、 枝にも越冬菌を確認していました。 その周辺中心から4月下旬に病気が出始めています。 写真の左側の枝が黄色っぽくなっていますが、 黒点病が蔓延している状態です。 この周辺の葉は落葉も多く、全体的に茂り方が 薄い感じです。 このバラの右半分は、屋根のある構造物の軒下に なっています。 たったそれだけのことで、黒点病の出方が あきらかに違う印象です。 黒点病については、拙サイトにまとめていますので 興味のある方はお読み下さい(^_-)-☆ 『音楽と薔薇の園』黒点病のページ 黒点病菌が拡がる最大の原因は水のはねです。 菌のある葉に水が落ちてきたとして、 その水がどうはねてどう落ちるのか。 病気の拡がり方を観察していると、 なるほど、確かに水はこのようにはね落ちるだろうな、 って感じることができます。 このことは防除の仕方に応用できます。 病斑を確認した際、その周辺の葉で感染の疑いが あるのはどの葉か、今後、どのように病気が 拡がる可能性があるか。これを予測できるだけでも 防除には役に立ちます(^^) 糸状菌は、地球の生態系になくてはならない存在、 有機物を分解する役割を担ってこの世に存在している わけですから、あるがままの姿で育てようとするならば、 特に防除をせず放任する手もあります。 単一の菌だけが強く生き残るということは考えにくいため、 結局は対抗菌同士の拮抗状態になっていくのでしょうしね。 しかし、私は肝っ玉が小さいので、 なるべく病気を蔓延させず、健康な葉をたくさん養って 美しい花を咲かせてもらいたいし、 病気を蔓延させた結果、ご近所のバラ愛好家の方々に 迷惑をかけてしまうことがないよう、 研究しながら防除に努めたいと考えています(^_^)V ■『音楽と薔薇の園』ホームページ版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.22 18:28:15
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