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2007.06.22
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カテゴリ:ニュートラル農法
我が家のバラたち、春の新芽展開後に
黒点病が確認されたものは2種2株。
ニコロ・パガニーニとグラハムトーマスです。

グラハムトーマス
4410円

ニコロ・パガニーニは二年目のバラで、
昨年も晩秋には蔓延状態になっています。
グラハムトーマスは今年度植え付けの大苗株で、
病気の出方はパガニーニと比べると
ちらほらと言った感じ。



↑油断すると、こんなにはっきりとした病斑が
見つかります。写真は我が家のニコロ・パガニーニ。
黒い部分が黒点病の病斑部分。
葉全体が黄色くなっているのは、病気のため
エチレンガス等の新陳代謝により老化したためです。


こうなると、この葉は枯れ込んで落葉します。
「耐病性」のある一部のバラは、病斑が出ても
黄変せずに落葉を免れるようですが、
普通は葉は落ちてしまいます。




↑今のところ、蔓延状態にはしていません。


病斑の出た葉は見つけ次第除去しています。
賛否両論のあるところですが、
どうせ落葉するのだし、他に緑色の葉がたくさんあるので、
光合成的には問題ないと考えているからです。

ニコロ・パガニーニ(新苗)
1344円


かえって、病斑の出た葉を残して、
雨の日等に菌が飛び散ることの方が怖いと考えています。


こう考えるのは、実は職場のバラで黒点病の推移について
観察しているからなんです(^^)





↑これが職場のバラです。
ピンクのHTで品種名はわかりません。


3/15の日記で、黒点病菌が越冬している
様子をレポートしています。


越冬した病葉は、その後、枯れ落ちた模様ですが、
枝にも越冬菌を確認していました。
その周辺中心から4月下旬に病気が出始めています。


写真の左側の枝が黄色っぽくなっていますが、
黒点病が蔓延している状態です。
この周辺の葉は落葉も多く、全体的に茂り方が
薄い感じです。


このバラの右半分は、屋根のある構造物の軒下に
なっています。



たったそれだけのことで、黒点病の出方が
あきらかに違う印象です。


黒点病については、拙サイトにまとめていますので
興味のある方はお読み下さい(^_-)-☆

『音楽と薔薇の園』黒点病のページ


黒点病菌が拡がる最大の原因は水のはねです。
菌のある葉に水が落ちてきたとして、
その水がどうはねてどう落ちるのか。
病気の拡がり方を観察していると、
なるほど、確かに水はこのようにはね落ちるだろうな、
って感じることができます。


このことは防除の仕方に応用できます。
病斑を確認した際、その周辺の葉で感染の疑いが
あるのはどの葉か、今後、どのように病気が
拡がる可能性があるか。これを予測できるだけでも
防除には役に立ちます(^^)


糸状菌は、地球の生態系になくてはならない存在、
有機物を分解する役割を担ってこの世に存在している
わけですから、あるがままの姿で育てようとするならば、
特に防除をせず放任する手もあります。
単一の菌だけが強く生き残るということは考えにくいため、
結局は対抗菌同士の拮抗状態になっていくのでしょうしね。


しかし、私は肝っ玉が小さいので、
なるべく病気を蔓延させず、健康な葉をたくさん養って
美しい花を咲かせてもらいたいし、
病気を蔓延させた結果、ご近所のバラ愛好家の方々に
迷惑をかけてしまうことがないよう、
研究しながら防除に努めたいと考えています(^_^)V


■『音楽と薔薇の園』ホームページ版


 






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Last updated  2007.06.22 18:28:15
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