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テーマ:韓国!(17277)
カテゴリ:旅行と食べ物の話
私は「最近の中高生は韓国北朝鮮が日本の植民地だった事実を知らない。教育機関はもっと歴史をちゃんと教えろ!」とココで偉そうなことを書いたが、私だって韓国で、日本の中高生に負けないくらい、恥ずかしいミスをやっちまったことがある。
ある年の暮れ、航空機のチケットが取れたので大晦日から正月にかけて韓国を旅行した。そして正月を韓国で過ごした。 大晦日はソウルにいた。夜は東大門市場をブラブラして、10時半ぐらいにホテルに帰った。 私が泊まったホテルは、明洞という日本の渋谷のような繁華街のど真ん中にある「サボイホテル」。朝鮮戦争の頃から建っているらしい古めかしいホテルだ。 明洞から歩いて10分もすれば、ソウルの市庁(市役所)があり、市庁の前は広大な広場になっている。 この広場はよく政治集会やデモに使われ、日本のテレビでも映像が流されるお馴染みの場所だ。4年前のワールドカップで韓国が勝ち上がった時、赤い大観衆がオーロラビジョンを前に騒いでいたのもここ市庁前広場だ。 さて私が10時半にホテルに帰ったのは、紅白歌合戦を見るためだ。11時から中島みゆきが「地上の星」を歌う。ソウルや釜山のたいていのホテルでは、日本のNHK衛星放送を見ることができる。 ソウルで黒部ダムのトンネルで歌う中島みゆきを見るのも乙なものだ。 中島みゆきが盛大に歌詞を間違えたのを見届けると、ソウルの街に夜食を求めて再び繰り出した ソウルの冬は寒い。ソウルは大陸型気候だから、シベリアからの寒風が直接吹き上げてくる。 シベリアの寒風が日本にやってくる頃には、日本海を流れる暖流の対馬海流で気温が幾分温まり、また湿気を含んで雪を降らせるのだが、ソウルに吹く寒風は水分も含まず強烈に冷たい。ビルの電光掲示にはマイナス15度との表示がある。5分も立ち止まっていたら血が凍りそうな寒さだ。 しかし街は大晦日、もう深夜11時40分なのに、家族連れやカップルで賑わっている。お祭りのようだ。 そして街を歩く人はみな、砂糖を求めて群がる蟻のように、同じ方向に向かってゾロゾロ歩いている。 私はそんな同じ方向に向かって歩く韓国人の群集を見て、一瞬こう考えた 「みんなどこへ行くんだろう? ああ、大晦日か。神社に初詣に行くんだなあ。神社はどこにあるんだろうか? 俺もお賽銭あげに行こうか」 そして10秒後、俺はハッとした。 韓国に神社? 初詣? 韓国が植民地であった事実を知識として持っていながら、私はどうしようもないミスをした。中高生のことを馬鹿にできやしない・・・ ところでソウルの群集たちはどこへ向かっていたかというと、市庁前の広場での、新年のカウントダウンでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/02 10:43:56 AM
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