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テーマ:世界各国に食めぐり(408)
カテゴリ:旅行と食べ物の話
フィレンツェのトラットリア「アルマンド」で食べた、カレッティエラという、トマト味のペペロンチーノ。ニンニクとトマトの味が凝縮された、目の覚めるような一品。こんなパスタを日常的に食いたい。 「アルマンド」にはパバロッティ、ドミンゴ、メータ、シノーポリなど、有名音楽家のサインがズラリ。 イタリアのパスタは「アルデンテ」に茹でなければならぬとよく言われる。 「アルデンテ」とは、茹で上げたパスタの真ん中に、ちょっとだけ芯が残る状態のことを言う。アルデンテに茹でると、麺が適度な歯ごたえでもっともおいしく感じられるという。 しかし日本の「アルデンテ」は、ちょっと麺が固いような気がする。本格的なイタリア料理店ほど、「シコシコ」ではなく「ゴリゴリ」した麺が多い。 私はイタリアに行く前は、博多ラーメンの「バリカタ」「ハリガネ」のように、「アルデンテ」=「ゴリゴリの固麺」だと思い込んでいた。 本場イタリアの麺もゴリゴリしているのだろう。固いゴリゴリ麺を耐えながら食うのが本格派だと思って、無理して食べていた。 しかし、イタリアのパスタの麺の固さは素晴らしかった。 どこで食べても固からず柔らかすぎず、ちょうどいい麺の固さだった。一度も麺が固いとか柔らかいとか意識することはなく、スルスル胃に麺が収まった。 よく考えてみれば、日本ではどこの店で食べても、米の硬さは一定である。芯が残っていたり粥みたいになった炊き方を誤った米は、どんないい加減な食堂でも出さない。 イタリアのどんな安食堂でも、パスタの茹で方は完璧だった。 アルデンテとは、毎日食べても飽きの来ない、ちょうどいい固さの麺という意味だったのである。 イタリアのパスタの話はこちらも参照ください イタリアのパスタ(1) スカンピのトマトソース イタリアのパスタ(2) ボンゴレビアンコ イタリアのパスタ(3) イカスミパスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/11 05:32:11 PM
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