カテゴリ:雑感
いつもの帰省時は、土曜にロンドンを出発することにしている。
金曜に仕事を終えて、それから荷造りをだらだらし始め、もしも土曜のフライトが夕刻に出る日本への直行便なら、荷造りなんか午前中でもできるし。(笑) しかし今回の帰省は無理やり金曜に仕事が終わってから出発しようとしていた。 前にも書いたが、イギリスから日本に移動すると、それだけで日が変わってしまうし、土曜の「チャングムの誓い」の最終回を見ようとすると土曜にロンドンを出ていたのでは遅いからだ。(すごいちゃちな理由だが) クマイチが先に日本に行ってしまっていた一人の週は自分では結構がんばっていた。 その前週には8回目の結婚記念日を迎えるも、特に不仲というわけでもないのにいきなり離婚する話に加速がついてしまったり撤回したり、さんざんだったことで精神的に疲弊していたが、一人でここにいてあれこれ考えるのもイヤで、いつにも増して体を動かして家事に勤しんでいたのだ。 それで、木曜の仕事帰りにちょっとだけお土産を買いにスーパーに寄って、両手に袋いっぱいにあれやこれや買って帰ったら両肩がぱんぱんに腫れたが、時間がないので気にするヒマもなく荷造り。 金曜は朝の7時半には会社に着いていなければならないし、それに間に合うように荷造りして、寝て、荷物を全部持って会社に出発しようと思うと、私にとっては大きな負担だが、自分が好きでそうすると決めたのだからしかたない。 結局、荷造りを終わって2時間くらい寝て5時起きしたが、会社に向かって家を出て駅に向かう途中、やっぱり荷物がかなり重いことを体感。 電車に荷物を乗せて会社の最寄り駅に着いたらそれを降ろして会社に徒歩で向かうのだが、いつもはなんとも思わない程度の会社までの距離が荷物のおかげでめちゃくちゃ重くて遠い。 会社について、さすがにやばいと思って京都の実家に電話した。 関空についたら、予約してあった乗り合いタクシーで実家に行こうと思っていたのだが、この金曜の朝の段階ですでに気持ちがめげてしまっていて体までしんどい。 関空に着いたら予約のタクシーに乗るだけ、というふうに気持ちを切り替えられず、やっぱりクマイチに迎えに来てほしくなったのだ。 実家に電話したら、いきなりクマイチが電話に出たので驚いた。(おとんかおかんが出ると思っていたから) 話を聞いていると、クマイチは一人で留守番していて、おとんは自分の用で外出していたが、クマイチが実家に着いた時からおかんの具合が悪く、今は点滴を打ちにお医者さんに行っているので自分が留守番しているというようなややこしい話になっている。 実家もややこしいが私も自分の体力にちょっと自信がなかったので、クマイチに、悪いけど乗り合いタクシーをキャンセルすることと、関空まで迎えに来てもらうことをお願い。 その電話の後で仕事を開始したが、なんだか午前中は体が重い上に頭も集中力を欠き、本当に今日はちゃんと出発できるのだろうかというへろへろの状態。 みつこさんもまだ休んでいたし、ゆきちゃんもまだ休暇中だし、この日もゆみさんと私の2人きりの仕事だったが、この状態がやっぱり長く続いていたから、すでに疲れがたまっていたのだと思う。 それでも、ゆみさんが「最近凝って飲んでいる女性向きのお茶」というのをちょっと分けてくれて、それを飲んだらいくぶんかすっきり。 なんとか3時半まで持ち堪え、会社を出て駅に向かう。 帰る方向の電車だが、次の駅で降り、そこから出ている空港行きのバスに乗る。 雨が降り始める。 蓄積した疲れもあってバスの中で爆睡していたら、目が覚めた頃にはかなり空港の近くまで来ていたが、雨の状態がこっぴどくなっている上にものすごい渋滞。 走る速度と時間を比べていると、ひょっとしたら今日は飛行機に乗れないかもしれない、というような状態になってきた。 乗れなかったら、それは後で考えようと思っていたら、なんとか空港には間に合ったが、今度は夏のテロ計画行為以降の持ち物検査で列がなかなか進まず。 それはそれで時間がかかったが結果的に飛行機には乗れた。 とにかく飛行機に乗って席に着いたら、いろんなややこしいことは忘れようと思って観始めた映画は「有頂天ホテル」。 上映当時はいろんなところで絶賛されていたので楽しみに観てみたのはよかったが、何がおもしろいのかまったくわからず・・・というより「ここでウケるんではないか、観客はクスリ笑いするはず」的な自己満足的小細工がミエミエで、気分的な盛り下がりは直滑降状態。 気がついたら寝てしまっていたが、その後、もう一回寝たところから続けて観てみようという気にはなれず、結果的には映画は一本も観ずじまい。 関空でクマイチの顔を見た時はほっとした。 空港内のスタバでちょっと飲み物を買って、クマイチ不在中の私のほうの話をしたり、彼のほうの話をちょっと聞いたりして時間をつぶす。 やがて京都行きの空港バスに乗り込み、夜に京都の実家に向かう。 「チャングムの誓い」の最終回を無事に実家で両親とクマイチとで見た。 が、やっぱりアレを見ていて感じたことだが、こういうドラマとか映画はやっぱり演じているその人の音声(それが外国語で、意味はわからなくても)で聴くほうが、臨場感がはっきりしている。 でも、あんなに意気込んで最終回だけ見るというのもヘンな感じだと、見終わってからつくづく考えたのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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