カテゴリ:雑感
感覚的なこと、という一言に尽きるとは思うが、こんな場合って一般の人はどう考えるのだろう。
東京からロンドンに戻る飛行機の中でのこと。 私はトイレが近い(爆)と自分で思っているので大阪-東京間みたいな短距離路線でない限りは絶対に通路側に座りたい。 そう思っている限り、空港に駆け込んでから取れる席を取る、なんてことは絶対にしないし、できる限り事前にリクエストしておかないと気が済まない。 その場合、目指す席は真ん中のカタマリの通路際だ。 つまり、まあ機種によっても違うが 窓ABC通路DEFG通路HJK窓 要は上のDかGが本来狙いたいスペースなのだ。 窓に近いほうのカタマリの通路側の席・・・CやHだと自分より窓側にいる2人の立つ頻度のあおりを受けるが、真ん中のカタマリの通路側の席だと普通は自分より内側にいる隣りの人の影響だけしか受けない。 今回の機種はそれぞれのカタマリが3-3-3の機種だった。 真ん中のカタマリ3つがどれも開いている列の通路Dを予約しておいた。 窓ABC通路DEF通路HJK窓 右の2席、EFは予約時点では空いていたが、搭乗日には当日の指定で埋まっていく。 もしも、そのEFに2人連れが納まったら、真ん中(E)に座る人も、席を立つ時は同行者の場所をまたぐはずなので、私のD席はおそらく脅かされずに済むだろう。 もしも誰か1人で乗る人が席を予約する場合、通常、飛行機の座席はEではなくてFがアサインされる。 真ん中のEまで単独渡航の誰かが座るなら(つまりD・E・Fがそれぞれ1人モノ)本当に予約がパンパンだということだ。 この時は、かなり混んではいたが超満員ではなかったはずだ。 なので、私は自分がDに座り→誰か1人で乗る人がFに座り→真ん中のEは空いたままで離陸するだろうと踏んでいた。 別に、空いた真ん中のEを荷物置きに使おうとか思っているわけではない。 ただ、誰からもまたがれないという心理的圧迫感がないことを祈るだけなのだ。 機内では映画も観るし本も読むが、一度寝たら爆睡するほうなので、もしも隣りに座っている他人が私の前を横切って通路に出るなら、多少踏んでもいいから勝手に大またぎしてほしいのだが、時々、不必要に丁寧な人がいて、寝ているのに耳元で「すみません、すみません」と言って起こしてまで通ろうとする人がいる。 はっきりしない頭で目を覚ますと「通りたいんです」と言うので「どうぞ」と不機嫌に言うが、こっちがわざわざ立ってその人を出してあげないと納得しないような変わった人が時々いるのでメチャ腹が立つ。 えーと、そういうことで話を戻すと、今回は上の図のDに座って離陸待機中、EFに誰か来るかな、と思っていたら、なんと隣りのEの席に女性が座ってしまった! がっかり・・・ 最後に埋まるべきEの席に人が座ったということは、必然的にFも誰か1人で乗る人が来るという理解になる。 意気消沈しつつ、あきらめモードで離陸の瞬間を待っていると、なんとこの飛行機は、この列のD席に私、E席にその女性だけを乗せ、F席は空席のままで出発したのだ。 心の中で考える。 「ひょっとして、この女性の席ってFなんじゃないかな・・・搭乗券、見間違えてんじゃないかな・・・できたら離れてほしいな」 はい、もちろん「離れてほしいな」は私の勝手なお願いである。 しかし、その女性にしても、わざわざ空いている端っこの1席を空けたままにして、私とぺったり隣り合わせで13時間もじっとしていなくても、自分も1席ずれれば通路側で飲み物や食べ物も取り易いし、席を立つのもより簡単だし・・・と私が思うのはヘンだろうか。 この状況だったら、私なら絶対に離陸後に席を移動する。 だって、自分の右側(それも通路際)の席が空いている状態で、わざわざ見も知らない人(私)と左側でぴったりくっついている必要はないし、自分が移動することで別に他の誰にも迷惑はかからないし・・・ だから、離陸して水平飛行にはいったら彼女はすすっとそっちに移動するだろう。 甘かった。 結局この女性は13時間ずーっと私を左側に置き、自分の右側の空の通路側の席をそのままに(かといって自分の荷物置き場にそこを使うでもなく)13時間、ロンドンまで乗って行った。 私はだいたい日常でも愛想が悪い上に、飛行機の中だと特に愛想が悪く(爆)、はっきり言ってその女性にはどうあっても、空いているそっちの通路側の席に移ってもらいたかったのだ・・・気持ちは断固、そうだった・・・それに絶対に彼女が自分の席の記号を見間違っていたのだと今でも思うし。 とは言え、私には「すみませんが空いているのだから、そっちに移ってもらえませんか」などと言える権利はないし。 隣り同士なので、凝視までしなくてもその女性が動く気配はわかる。 動かないな、と思った時はその女性は寝ているようだったが、起きているなと思う時の彼女のなにやらせかせかとした動きが気になって仕方がない。 しかし、復路は映画を3本観たり、買った数独の本に興じていたりで、彼女も私の前を通って席を立ちはしなかったので、隣りに人がいるという心理的圧迫感は完全に消えなかったが、まあ自分のスペースを侵されることはまったくなかったのは幸い。 が、ロンドンへの到着時刻が近くなり、機内の照明がまた全部明るくついた時に初めて気づいた件。 その隣りの女性が伸びの姿勢を取ったと同時にふっと自分の視線がそっちに向いてしまったのだが、その女性、首の周りが掻き傷だらけ・・・ ところどころ乾いた血がついた爪痕は見えるわ、両手首から先もものすごい湿疹か何かで赤く腫れ上がり、やはりかきむしった跡が一面。 そして、彼女が膝からかけていた紺色の毛布の上にはかきむしった跡の皮膚の細かい断片が散乱。 最後の最後にこう言っちゃあ本当に失礼な話だとは思うが、精神的にはやっぱり厳しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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