ちゃと・まっし～ぐ～ら～！

これを書いているのは日曜の昼過ぎだ。

昨夜9時半頃にラジオをかけていた。
以前からずーっと聴いていたSmooth FMという局が、今年の3月だかにコンセプト変更（経営が変わったのかもしれないけれども）してから、まったくおもしろくもない局になったので最近はあまりまともに聴いていなかった。

以前、この局はJazz FMでJazz色が強すぎたが、それがSmooth FMになって、もう少し（昔で言うなら）クワイエット・ストーム系だったりスムーズジャズ系だったり、休日の夕方ならモータウン系だとか、それなりに広い範囲ではあるがどれもが結構好きなジャンルだったので好んで聴いていた。
が、今年の3月～4月は父のことがあってばたばたしていたし、当然こっちでラジオなんて聴いていなかったのだが、ある時、1時間くらいこの局の番組を聴いていたら「なんでこんな曲、かけてるんかなー」と思わず口から出るようなヘンな選曲になっているのに気づいた。
Websiteを調べてみたらコンセプト変更（より広いリスナーにアピールするように）以降、そりゃもうめちゃくちゃ中途半端な選曲になってしまい、ラジオがかかって聴いているだけで腹が立つような番組が多くなったのでほとんど聴かなくなっていた。
以前はここで放送される曲の中にはすごいなと思うのがいくつもあって、多い時は毎週「○月×日のこの時間に流れていた曲を教えて」メールを出していたが、今はそんな質問をしたい曲自体がかからない。
みんな知っている曲ばかりだし、それに結構くだらない～「そんなんかけるな」と言いたいクラスの曲が多いので、このSmoothという局を敬遠していた。

なのに、たまたま昨夜はその局を久々に聴くともなく聴いていた時にそれは起こった。
いや、おおげさだが、そりゃもう久々のガツンだったのである。
男性が歌うアコースティックのスローな何の変哲もないバラードと一瞬聞こえたのだが、すごく難しいコードを使っているわけでも決してないのにメロディーのシークエンスが私にとっては衝撃的だったのだ。
本当に久々の行為だったが、曲名もアーティスト名もつかまえられなかったのでFMのサイトのコンタクト先から、この曲名とアーティスト名を教えてメールを出した。
その後も、聞こえた語句の端々を入れて検索してみてはこれか、あれかと調べて試聴してみたが全部ハズレ。
こうなったらメールの返事が返ってくるのを待つしかないと思って今朝、もう一度Websiteを見たら、昨夜は気づかなかったが「曲サーチ」の検索画面が小さくあるではないか！
そこに昨日の日付と時刻を入れ、検索してみた。
めでたく判明。

曲名：People Help the People
アーティスト名：Cherry Ghost

Cherry Ghostとは何者なのか？
聴いたこともないアーティスト名で、曲はどう聴いたってイギリスの曲に違いないので、それからするとアメリカのアーティストを絶対的に優先しているAMGでは絶対に出てきていないだろう･･･と思ったら間違い。
すでにアーティストとしての紹介記事があった。
やはりイギリス、それもマンチェスター出身の男性が、時にソロで、時にバンドを伴ってライヴ活動をしているらしく、メジャーデビューはこの2007年の春。
今ちょうど全英ツアー中らしく、なんと24日にはロンドンに来るらしいのだが残念ながら行っている時間がない。
クマイチに聴かせて感想を求めると「ピンク・フロイドがかなりはいっていると思うし、ところどころにデビッド・ボウイっていう感じがする･･･まあ本人はそう言われるのはイヤなんだろうと思うけど」とのこと。
私はAMGの記事を見て「影響を受けたアーティスト」のところにコールドプレイの名前があったので、ああなるほど、と少し思った。

いずれにしても、このボーカルの枯れたシブい感じ、メロディーの「おお、そこに落としちゃうのですね」的な感覚、形而上下の境で見ているものが書かれたような人生観の詩（そのわりに言葉はシンプルにしてある）のすべてが何か突き刺さる一瞬のインパクトになって、You Tubeで見つけたLiveのパフォーマンスを見終わったら思わず涙が出た。

1）ライヴの映像･･･ジュールズ・ホランドのショーに出た時のものらしい。

2）この曲のビデオクリップ

3）このアーティストのMySpace

いや、あの、別に感想を強要したりはしませんから。（爆）