カテゴリ:雑感
自分でもあきらめの悪い性格なのだなぁとつくづく思う。
やり残したことや行き残した場所もいっぱいあるような気がしてきた。 日本を出た時、どんなことを考えていたかなぁと思い起こしてみるのだが、あんまりはっきり覚えていない。 だいいち、あの時はもともと3年で帰るつもりだったし、自分がそれ以上いたいと思っても自分のビザが3年しかなかった。 出発する前日にインフルエンザにかかってしまい、方法がないので医者に行って「明日イギリスに行く」と言ったら「明日はやめたほうがいいですよ」と言われたが、当時、決まっていた勤務先から支給された航空券だったから勝手に変更はできなかったし、自分の責任ではなかったがビザが取れるのに時間がかかったので、勤務先のほうも「やっと来る~」という感じだったようなので出発日をずらすことはできなかった。 出発の当日の朝も、両親はかろうじて京都駅までは来てくれたが、前日(そのインフルエンザだった日)にちょっと父とコゼリアイの場面があったので、京都駅で特急のはるかに乗る時も私は「ほな、な」と言っただけで、両親も「はいはい」とか言って、あっさり別れてしまったし。 それまでの日本の同僚ともいったんお別れ、という気持ちはあったが、最終的に日本に帰ってくるという気持ちがあったので、日本にさえいたら、またどこかで会える、と思っていた。 しかし、問題はこっちで知り合った人たちだ。 もちろん今後、イギリスに来る機会がないということのほうが考え難いし、いつか来ると思う。 うちの会社のみんななんか「3ヶ月くらいで戻ってくると思います」とか、好きなことを言っている。 まあ会社関係は別として、もしかすると、こっちで知り合って結構な影響を受けた人なのに、ひょっとしたらもう一生会えない人がいるかもしれない、と思う気持ちにものすごく不安になる。 本当は日本で一度別れてきた人たちだって同じなのだ。 ホームグラウンドであるという場所の錯覚のためだけに「また会える」と思っているだけで、実際にはどこかに引っ越して連絡が取れない、これからももうずっと取れないかもしれない、という人はきっといるはずなのだが・・・ 私はまだいいと思う。 クマイチの気持ちを考える。 私の3倍近くの年数を過ごした彼が、私なんかよりも前から付き合いの始まっていたこちらの人たちと、一時的に接点が切れることはどうなのか、と思ってしまう。 彼は何も言わない。 私が一人で落ち着かなくておろおろしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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