カテゴリ:世間・時事
あいかわらずツマラナいことで同居人と意見が食い違う。
今日の意見の食い違い。 さっき「プレミアA」を見てた、それが発端だった。 ご存知、今や押しも押されもせぬ支持率ナンバーワン知事である宮崎県の東国原知事と、先月、選挙で初当選した大阪府の橋下知事。 この2人、それぞれが「テレビでの有名人⇒知事」という転身を成し遂げた人、というだけの共通項で一緒にスタジオに呼ばれたのは今夜のこの番組が初めてではないが、私自身はこの、橋下知事がスタジオに呼ばれてテレビに出る、ということに、以前からどうも納得がいかない。 何をやっているんだろう、という気がする。 この2人をテレビ局が呼びたいという気持ちがわからないわけではないが、彼らがテレビに出演することの意味合いを考えると、宮崎県知事と大阪府知事ではまったく違うと思うからだ。 去年の選挙の当選・就任以来の東国原知事の宮崎県キャンペーンには圧倒されてきた。 こう言ってはなんだが、もしも九州が出身ではない日本人にランダムに調査をして、九州に位置する都道府県にはどこがあるか聞いたとしたら、宮崎県を3つ目までで答える人はいなかったのではないかと思うが、今は宮崎県が3つ目までにはいる確率は相当高くなったと思う。 東国原知事がテレビに出る時は、いわば「歩く宮崎県」そのものになり切っているように思えるし、それは大方の予想を裏切って大きな成功の目と出た。 片や橋下知事。 キミ、なんで今、テレビに出てんの?というのが私の素朴な疑問だ。 彼がテレビに出て宣伝しているものが果たしてあるのかどうかを考えると、何もないのではないか。 だいたい、大阪府自体が日本全国に向かって発信・宣伝しなければいけないものが今、あるとは思えない。 それよりも、一にも二にも喫緊の課題は府政の赤字の克服・是正だと府知事本人も言っているのだから、そこに100%全力投球すべきであり、時間があるからといってホイホイとテレビ局に言ってインタビューされているヒマがあるのか? そう言うとクマイチがそこで画面が変わって小泉氏がインタビューされているのを見て「でも、こうして小泉さんだってインタビューされてるじゃん」と言うので「ほら、小泉はテレビ局のインタビュアーとカメラマンが追い回して談話を取ろうと思っているだけでスタジオにのこのこ出てきてないやん」と反論。(注.私は小泉もキライだが、その時のテレビの場面では彼は移動途中にマイクを向けられていただけでだった) もともと私は、どちらかというと橋元氏は好きなタイプの人だと思っていた。 選挙に出るかも、という話が最初にあった時も、こういう人が出てきたら何かよくなるかな、と漠然と思っていたのだが、その後の出る・出ないの話になった時に初めて「どやねん」と思った。 選挙には出ない、と言っていたのだ。 なーんだ、ザンネンと思っていたら、いつの間にか「出る」と。 茶髪を黒髪に染め直していた。(そのままでええやんか・・・外見でどうこうしなくていいと思っているなら) 選挙活動中の演説の様子はもちろんニュースでも何度となく報道はされていたが、耳を凝らして聞いていたが、具体的に何をどうするのかがよくわからなかった。 「大阪を変えたいんです、よくしたいんです」と上半身を振り乱しながら彼は熱弁を振るっていたように見えたが、具体的な話は何も見えてこなくて、よくわからないまま気づいたら選挙当日になって彼は当選していた。 そして当選するやいなや、NHK大阪放送局でのケンカ(まあ、あれは司会者のアナウンサーもアホだったと思う。仕切りのセンスがないわ、まともな質問ができないわではねぇ)に始まり、学校を訪問しては生徒にいじられて苦笑いし、その後も毎回ニュースで報道される通りの橋下節(要するに一連の炸裂ぎみ発言)だけがクローズアップされているが、どうもそれ以外のものがやっぱり何も見えてこない。 「子供が笑う」大阪、はいいが、その中身はなんなんだ、という話だ。 公立中学での米飯給食実施とか大阪市の中心部の石畳・ガス灯整備等、実施の権限が大阪府でないものを公約に挙げていたために、いったんそれらの差し戻しがあったようだし、選挙運動中から「大丈夫かいな、この人」と思うようになってきたのだ。 ということで、今日のその「プレミアA」を見ている時にクマイチに「橋下はテレビに出ている場合やないし、だいたいその必要もない」と私が言ったらクマイチは「ええやん、別にテレビに出たって。それに1年くらいは見てみないとどんなふうによくなっていくのかわからないし、今、評価を下すべきではない」と言う。 しかし、いったん長になるということは、今日にでも明日にでも何か結果を出すことを求められる立場を引き受けたということだと私は思うし、どうでもいいことだけに焦点が当たっているということは、それ以外に評価すべきことがない、ということの裏返しでもあると思う。 もしもそういう部分の釈明の場としてテレビ出演の機会を使うというならおかしな話である。 そういう部分の釈明のためではない、と本人は言うだろうが、じゃあいったいなんのためにテレビに出るのかと聞きたい。 どこの都道府県知事だって、人前で釈明したい自分の立場も理屈もあるだろうと思う。(それが正しいかどうかは別として) しかし、いくら都道府県知事とはいえ、現状で言えば東京と大阪と宮崎以外のどこの都道府県知事をいったい全国ネットが招請して弁明の機会を与えてくれるというのか。 橋下大阪府知事の場合、テレビに出るなら毎日放送・朝日放送・関西テレビ・読売テレビとケンカしたNHK大阪、そしてテレビ大阪程度に絞って、せいぜい大阪府民に対して今後の方針や施策を述べるように、顔を向ける方向を調節してもらいたいというのが私の意見だ。 なのにクマイチから「ちゃとは厳しすぎ」とかこてんぱんに言われ、腹立ちまぎれに風呂にはいった。 クマイチから「ちゃとは京都出身なんだし、どうせ大阪は関係ないのでは」と言われたが、隣りで見てんねんからしっかりせーよと言いたくなる。 最初は20000%立候補の可能性はない、と言っておきながら「やしきたかじんに相談して出馬することにした」というような重みのない噴飯モノの方針転換をまたやってもらっては関西人として恥ずかしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|