カテゴリ:ワイン
現地の実情は知りませんが、今や造れば高値で売れる?ブルゴーニュ、それもVRで収穫を忘れた畑(畝)なんてあるのか不思議に思いますが・・今宵のネタw
ヴォーヌ・ロマネ・レ・シャランダン’15”ヴァンダンジュ・アンティエール” ジャック・カシュー Patrice Cacheuxの説明(IMP資料) このキュヴェは230ℓしか生産がない小さなキュヴェです。しかも、自分の失念が原因でできてしまったものです。2015年の収穫を終えた15日後、シャランダンの畑に6畝だけ、収穫されていない葡萄がある事に気が付きました。誰も収穫されていない事に気づかなかったのです。葡萄の状態をチェックすると、衛生状態は依然として十分にいい状態でした。しかし、いくつかの房は萎れたり、カビが付き始めていました。とは言え、これらは簡単に選別のできる状態でもありました。酸度は落ち、糖度は著しく上がっていましたので、すぐに収穫すべき状態でした。そこで、この320kgの葡萄をすぐに収穫し、除梗せずに500ℓの小さな発酵槽で発酵を始めました。まさに300本分の果汁しかありませんでした。 このワインは他のシャランダンとまったく同じ畑のものです。しかし、ワインは同じではありません。15〜17日も遅い収穫をしたものだからです。加えて、他のシャランダンの樽の脇で、この樽は18か月の熟成をしていました。自分にとってこのキュヴェは、樽熟期間の最初から最後まで、興味本位で見ていた訳です。 しかし、最終的には偉大なキャラクターを持つキュヴェに通じる性格を持つものに仕上がりました。 いわゆるwVRグリップの少ない、ややカシスリキュールのようなカシュー節がより強いのかと思いましたが、糖度が高い葡萄を使ったわりには全くジャミーさも感じられず、逆にややテロってグリップ感もほどほどあり甘く柔らかい至極の液体に出来上がってます。説明にある「偉大なキャラクターを持つキュヴェに通じる性格を持つもの」とは・・・畑の位置からして・・CDV?(エシェゾジャナイ笑) まぁ穿った見方をすれば策略的?(爆)ですが、ヴィニュロンの純な一面が面白い1本です。 これならどんどん忘れておくれ(爆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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