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ライフコーチあまみ 悠の『優しいきもち』

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カテゴリ:読書
お正月には、普段なら読まないサスペンスを1冊読んだ。

その他にも、中国の歴史がよく見える
ノンフィクション「ワイルドスワン」を読んだ。

これはずっと気になっていたので、2冊を1日半でしみこむように読破。

内容は、祖父母、母、そして著者の人生を縦糸に、中国の暗黒の時代を
これでもかというほどのリアリティで書いている。

吐き気がするような描写、人間の暗黒面にうんざりするような出来事が
これでもかというほどに。
これがノンフィクションだ。
比較の範囲だけど、今の時期に日本に生まれてきたことは
途方もなくラッキーだと感じざるおえない。

この本を読んで思った。
人間には、自分で、自分の人生を決められないタイプがある。
その責任を負わされず、負わずに生きる人にとって、
宗教は最後の砦になる。

何を信じればいいのか。
自分の中にあるYESとNOさえ、外部に委ねる生きかたは怖い。
それがどんなに正しく見えても、それはあくまで外側のものだから。

だいたい、命に関する感覚を外部準拠に委ねてはいけない。

けれど麻痺していなければ、そうそう人は簡単に殺人など犯さない。

そして、それは特殊なことではない。
そのあやうさは私の中にもある。
心細いとき、自分に自信を持てないとき、私も外側に源を委ねる。

そんな自分を、人間だもの、弱いときだってあるさと慰めても、
その居心地の悪さは相当なものなので、右往左往しても
いずれ我に返るのだけど。

外部準拠のありかたのひとつとして、インナーチャイルドの
ワークショップで「世話されたい人」「世話したい人」に
ついてお話しをすることがある。

そう、「世話されたい人」「世話したい人」として存在するとき、
どちらにしても、自分の幸福を外部に委ねている。

幸福は自分の中から溢れ出るものではなく、外から補充するものに
なるとき、人は不幸なんだ。

「ワイルドスワン」の著者とその母親は、すくっと地面に
自分の足でたっていた。

だから、あの局面を抜けて、なお、輝いて生きていられたんだと思う。

この本を読んで、強さを考えた。



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Last updated  2006.01.14 22:49:49
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