テーマ:映画館で観た映画(8563)
カテゴリ:映画鑑賞記録
只今、公開中です。
監督、脚本・・・内田けんじ 出演・・・大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、田畑智子、常盤貴子、北見敏之、山本圭、伊武雅刀、他。 ・物語序盤・ 木村は大手企業で働くエリートサラリーマン。 家に訪ねてくる義父は口煩いが、出産を間近に控えた身重の優しい妻と、幸せ一杯な日々を送っている。 木村夫妻とは中学の同期で、現在は母校で教師をしている神野は、親切で面倒見の良いタイプ。 神野がローンで買ったばかりの高級車で、勝手に出勤してしまう木村にも、文句は言うものの腹を立ててはいない。 その晩神野は、木村の妻から、産気付いたので助けてくれと電話を受け、夜になっても帰宅せず、携帯も繋がらない木村の代わりに、彼女を産婦人科へ連れてゆく。 赤ん坊は無事に生まれたものの、木村とは全く連絡が取れないでいた。 翌日、夏休みの部活動の為に出勤した神野は、職員室で学生名簿を見せてほしいという同期生の北沢と会う。 北沢の事をよく思い出せない神野だが、当時はマンモス校だったからと、特に気にもせず会話を続ける。 北沢は神野に、木村と若い女の写った写真を見せ、彼を探していると言う。 どうやら木村はトラブルの渦中にあるらしい。 職業は玩具屋と話していた北沢だが、明らかに怪しい店舗で、副業として探偵もしているという北沢。 神野は事情も把握出来ないまま、北沢の強引なペースに引き摺られ、助手として行方不明の木村を探す手伝いをする事に。 内田けんじ監督は、長編デビュー作「運命じゃない人」で一躍脚光を浴びた人物。 今作は長編2作目となる。 緻密な計算の上に練られた脚本と、観客を物語に引き込む巧みな構成力は、今作でも健在で、口コミ評判でヒットを飛ばしている。 斯く言う私も、初めは無関心だったが、ネットでの評判の良さに惹かれて、急遽鑑賞する事にした一人。 成程、そう来ますか~って感じで、煙に巻かれ、すっかり翻弄されて、なんだなんだと思っている内に、すっかり騙されちゃいましたよ。(~_~;) 詐欺師の手口にまんまと引っ掛かった気分で、面白かったです。 木村は何故忽然と消えてしまったの~? 根っからの善人だと信じていた神野、実は腹黒い悪党なのか? 陰で動いているヤクザさん達に加えて、大手企業と政治家の癒着も? 序でに木村が行動を共にしているのは、ヤクザの組長の女で、裏金を持ち逃げしている模様。 何だか、かなり厄介な事態のようだ。 最初は巻き込まれ型のお人好し教師・神野の目線で、彼と同様に訳の判らぬまま、木村と女の行方を追います。 裏の仕事に精通している北沢の指示で動く内に、徐々に核心に近付いてゆく。 中学時代からの親友で、何でも知っていると思っていた木村。 木村は絶対に悪事など働かないと怒る神野に、微温湯のような狭い世界しか知らず、人生は楽しいと信じている神野のような、お目出度いタイプが一番嫌いだと、冷笑を浴びせる北沢。 ところが中盤に差し掛かり、物語は一変します。 北沢が咄嗟にすり替えた木村の残した携帯の留守録に残されたメッセージには、人畜無害と思っていた神野の知られざる一面が…。 間抜けで使える手駒と利用していた積りが、実は踊らされていたのは自分だったのか? 高飛びの計画を手下にチクられた北沢は、組長の元に連行され、首の皮一枚繋がった状態で、窮地に立たされる。 もう四の五の言っていられない。 闇ルートで捌いてくれと依頼されていた拳銃を手に、何とか生き残る道を探す北沢だが…。 あんまり書いてしまうと面白味が無くなりますね。 全貌は実際にご覧になって確かめて下さい。 出番の少ない木村の妻役の常盤貴子と、木村と一緒に目撃されている謎の女役の田畑智子も、共に重要な役どころです。 エンドロール後に、殆ど出てこなかった政治家に関わるワンシーンがありますので、ゆめゆめ最後まで席を立たれませぬように。 どのクラスにも、お前みたいな奴は居る。 何も知らないくせに、世の中見切ったような顔をして、学校つまらねー、人生意味無しなんて言ってる奴。 人生をつまらなくしてるのは、学校でも社会でもない、お前自身だよ。 ↑みたいな台詞は、ネットを散歩すると、うじゃうじゃ出くわす若者達に実感してほしい言葉です。 この間某ブログで会った、学費も生活費も必死で稼いで養ってくれる両親を、同居人と呼んで蔑む、リスカごっこのオバカ女子高生とかにね。 リスカごっこして、それをブログに書いてる暇があるなら、バイトでもして、アンタが当然のように小遣いに貰ってる数千円を稼ぐのに、どれだけの労力が必要か理解しろっての。 こんな世の中でも、熱く生きる事は出来ると判ってほしいな。 全ては自分次第だよ。 皆がそう信じれば、腐った世の中だって、少しはマシになると思うんだ。マジで。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jun 20, 2008 01:58:40 AM
[映画鑑賞記録] カテゴリの最新記事
|
|