テーマ:映画館で観た映画(8571)
カテゴリ:映画鑑賞記録
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"THE HUNTING PARTY" 監督、脚本・・・リチャード・シェパード 原案・・・スコット・K・アンダーソン 出演・・・リチャード・ギア サイモン・ハント テレンス・ハワード ダック ジェシー・アイゼンバーグ ベンジャミン ダイアン・クルーガー マルヤナ ジェームズ・ブローリン ジョイ・ブライアント マーク・イヴァニール ゴラン・コスティッチ ディラン・ベイカー ・物語序盤・ サイモンとダックは、長年リポーターとカメラマンとしてコンビを組み、数々の戦場を取材してきた一流の戦場ジャーナリスト。 華々しいキャリアと刺激に満ちた毎日に満足していた二人。 しかしボスニア紛争の虐殺現場を生中継でリポートした際、サイモンは惨劇に我を忘れ、醜い真実を口汚く喋ってしまった事で、上役のキャスターのフランクリンの怒りを買い、局を解雇されてしまった。 その後サイモンは細々と惨めな仕事を続けていたが、その内消息も判らなくなってしまう。 一方、相棒だったダックは、NYに呼ばれて昇進し、金に地位に女にと贅沢な暮しをするようになっていた。 そんなある日、紛争から3年が経過したサラエボの取材現場に、サイモンが突然、ダックの前に現れた。 死線からは程遠い世界で緩く生きているダックに、とびきりのネタがあるので、一緒に特ダネをモノにしようと持ち掛けるサイモン。 そのネタとは、ボスニア紛争の折り、"民族浄化"の名の下に、アラブ系の住民を蹂躙し虐殺した首謀者・通称フォックスが、サラエボのすぐ隣のセルビアはチェレビチ山中に潜伏しているというもの。 フォックスは500万ドルの懸賞金が掛けられた、国際的な戦争犯罪人である。 最初は迷っていたものの、戦場カメラマンとしてのスリルも忘れられないダックは、サイモンの熱意に負けて同行する事に。 また現在ダックの相棒になっている、副社長の息子で新米プロデューサーのベンジャミンは、二人の話を盗み聞きし、自分をダメ男と見下している父を見返す為、強引に彼等とスクープ狙いの危険な旅に出掛けるのだった。 元ネタとなったのは、雑誌『Esquire』に掲載された記事です。 冒頭で、この映画では一番嘘っぽい事こそが真実です、というような内容のテロップが出ます。 と言うか、全編通じて、全て有り得ねぇって感じなんですけど…。(^_^;) 何が現実と同じだったかは、エンドロール内で種明かしされますので、チェックして下さい。 サラエボで紛争が起こった際、破壊された街並みを見て、信じられないというショックを受けた記憶が残っています。 サラエボはオリンピックが開催された時に見た場所だったので、そこが見る影も無く破壊されている事実が衝撃的でした。 自分の中で、オリンピックが開かれるような場所は平和な国だろう、という感覚があったので。 なんで?という気持ちが強くて…、とても悲しくて…。 正直、あの周辺諸国の政情には、全く無知な私ですが、民族の違いが一触即発の恐怖を孕んでいるという事は肌で感じます。 同時に、日本が島国で本当に良かったと。 日本は単一民族国家であると言うと、お叱りを受けると思いますが、ボスニアなどに比べたら、比較にならないレベルの話なので、単一民族であると言い切る事を許してくれ。 少なくとも、純日本民族じゃなくても、現代の日本では、それを理由に皆殺しにはされませんから…。 でもあの辺は違います。 民族が異なれば、予告なしに町が襲撃され、住民は略奪され、暴行され、虐殺されます。 もしも日本が大陸と地続きだったら、日本の歴史は、もっと血塗られた凄惨なものになっていたでしょう。 島国ニッポン、平和ボケ、国民総アホ国家と、いつも馬鹿にしていますが、心底、島国だった事に感謝する自分が居ました。(>_<) 有難う、倭におわす八百万の神様。うるうる。 映画は扱っている題材の割には、軽いノリで観られる映画です。 有り得ない度の高い、スリルで神経麻痺したイカレタ連中が主人公なので、行動が楽しいです。 たった三人で、国家的組織に守られている大物を捕獲しようなんて、普通考えないから…。 でもサイモンの目的は、インタビューではなく、飽く迄、500万ドルの賞金首である戦争犯罪人の捕獲…。 余所者は足を踏み入れただけでヤバい、セルビアに進入し、フォックスとの接触を図る三人。 最初に入ったレストランで、いきなり脅迫されて、先行きが不安に。 店を出たら後ろからライフルで撃たれてるし…。 ってか、その原因は、ダックが払った代金をサイモンがネコババしたからかい! 真の目的が知られたと思ったら、実は食い逃げで銃撃されていただけの三人。 怖すぎます。笑。 全編、こんな調子なので、暗澹としたエピソードはあるものの、娯楽として楽しめる映画です。 イカレ野郎達と一緒に、死と背中合わせの旅路を進むロード・ムービーかな。 車から引き摺り出されて、頭に拳銃を突き付けられて、死ぬ死ぬ~って場面も、「なんだサイモンじゃねーか!」とバッタリ昔の知り合いに遭遇しましたって流れで回避。 そんな場所で、そんな形で再会を喜び合わないでくれ、君達。苦笑。 結末は映画的にすっきり出来る形にしてあります。 現実には、フォックスのモデルとなったカラジッチは、ビン・ラディンの追跡に忙しくて(?)、ちょっと手抜きになっている(?)国際組織の捜査網を掻い潜り、現在も潜伏したままですが。 一応、賞金は掛かったままなので、皆さんも一攫千金を狙って、レッツ・ハンティング! ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 1, 2008 05:01:40 AM
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