テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:映画鑑賞記録
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"FIDO" 監督・・・アンドリュー・カリー 出演・・・キャリー=アン・モス ヘレン・ロビンソン ビリー・コノリー ファイド ディラン・ベイカー ビル・ロビンソン クサン・レイ ティミー・ロビンソン ヘンリー・ツェーニー ミスター・ボトムズ ティム・ブレイク・ネルソン ミスター・テオポリス ソニヤ・ベネット ロブ・ラベル ・物語序盤・ 宇宙から飛来した隕石の放射能で、地球上にはゾンビが大量発生し、生肉を求めて、人間に襲い掛かった。 かくして人類はゾンビとの死闘、ゾンビ戦争を繰り広げる。 その戦争に終止符を打ったのがゾムコン社だった。 ゾムコン社はゾンビが脳を損傷すると動けなくなる事を発見し、その後、ゾンビを服従させる画期的な首輪の開発に成功する。 現在では、ゾンビは家事を手伝うペットとして、一般家庭で飼われる存在となっていた。 ウィラードという閑静な田舎町で暮らす少年ティミーは、友達の居ないいじめられっ子。 母親のヘレンは世間体ばかりを気にするタイプで、自分の息子が孤立している事を恥じていた。 ティミーの近所に引っ越してきたボトムズ一家は、ゾムコン社の保安部長を務める裕福な家庭。 夫ビルのゾンビ恐怖症のせいで、これまでゾンビを飼えずにいたヘレンは、ボトムズ夫人に見栄を張り、強引にゾンビを買ってくる。 最初はゾンビに興味を示さなかったティミーだが、二人組のいじめっ子から助けてもらったのを機に、ゾンビに親しみを覚えるようになり、ファイドと名付けた。 そして二人の間には友情らしきものが芽生えるが…。 初めからB級狙いですが、痛烈な皮肉というか風刺というか。 舞台は「奥様は魔女」を思わせる、古き良きアメリカらしき町です。 このほのぼのとした風景に、人肉に齧り付くゾンビが、違和感無く溶け込んでいる所が怖いですよね。 強いて分類するなら、「スターシップ・トゥルーパーズ」と似たような方向性でしょうか。 表面上は完全におバカ路線を装いつつ、社会や人間を嘲笑っている、そんな映画です。 でも決して小難しく考える映画ではなくて、普通に娯楽として楽しめる作りとなっています。 キャラクターの性格設定が意外と複雑です。 ヘレンとビル・ロビンソン夫妻も、一口でこんな性格と言い難い。 当初、ヘレンは気にするのは世間体のみで、息子ティミーが同級生に乱暴されても、その姿を誰かに見られなかったか?と、気になるのは他人の目でした。 ティミーが庭で一人ボール遊びをしていると、友達が居ないみたいじゃないの、と目を顰める。 近所に引っ越してきた、ゾムコン社の幹部一家の家に毎日手土産を持参して訪れ、彼等に取り入る抜け目の無い女性です。 しかし中盤からは、彼女の性格が変貌してきます。 ゾンビ・ファイドとの交流の中で、彼女の中に変化が生じたのでしょうか。 愛情深く、理性と知性を備えた、独立独歩の逞しい精神を持った女性に。 いいお母さんになって良かったなと思う反面、何がそこまで彼女を変えたのだろうかと。 父親ビルの方は、ゾンビ戦争の折、ゾンビと化した自分の父親を射殺したトラウマから立ち直れず、未だにゾンビ恐怖症を引き摺っている人。 臆病で神経質、自分の事しか考えられない性格で、親子の会話も殆ど無い。 妻が妊娠しても気付きもしない。 彼が気にしているのは、富裕層の特権とも言える、ゾンビ化しない頭を切り落としての埋葬に掛かる費用の事だけ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 5, 2008 09:57:24 AM
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