テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:映画鑑賞記録
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"CAPOTE" 監督・・・ベネット・ミラー 出演・・・フィリップ・シーモア・ホフマン トルーマン・カポーティ キャサリン・キーナー ネル・ハーパー・リー クリフトン・コリンズ・Jr ペリー・スミス クリス・クーパー アルヴィン・デューイ ブルース・グリーンウッド ジャック・ダンフィー ボブ・バラバン ウィリアム・ショーン エイミー・ライアン マリー・デューイ マーク・ペルグリノ ディック・ヒコック アリー・ミケルソン ローラ・キニー マーシャル・ベル R・D・レイド アダム・キンメル ・物語序盤・ 1959年11月、カンザス州にあるホルカムという小さな田舎町で、一家4人が惨殺される事件が発生した。 被害者であるクラッター家の家族は後ろ手に縛られ、頭部をショットガンで撃たれて絶命していた。 この事件に関心を持ち、作品の題材にしようと考えた有名作家トルーマン・カポーティーは、ニューヨークから現地へと取材に向かう。 同行するのは、幼馴染で頼りになる助手のネル・ハーパー・リー。 二人は警察を訪れ、捜査担当のアルヴィン・デューイ刑事と会うが、冷たくあしらわれる。 ネルはカポーティーのファンだというアルヴィンの妻マリーと親しくなり、首尾良く彼等の懐に入り込む。 やがて、事件の容疑者ヒコックとスミスが逮捕され、事件は大きな動きを見せた。 早速、犯人が留置されている保安官事務所を訪れたカポーティーは、ペリー・スミスと顔を合わせる。 彼は線の細い、気弱そうな男だった。 弁護士から心証が良くなると勧められ、予備審問を放棄した二人は、スピード裁判で死刑判決を受ける。 死刑執行まで6週間では取材も出来ないと、カポーティーは彼等に一流の弁護士を付け、再審に持ち込む。 ネイティヴ・アメリカンとの混血で、複雑な境遇に育ったスミスの人間性に興味を持ったカポーティーは、彼がランシングの刑務所に収監されてから、頻繁に面会に訪れた。 友人としてスミスから信頼を得て話を聞く一方、原稿は殆ど書けていないと嘘を吐き続けるカポーティーだが…。 『ティファニーで朝食を』などで有名な作家カポーティーが、"ノンフィクション・ノベル"という新たなジャンルを切り拓いたと言われる傑作『冷血』を書き上げるまでの過程を描いた作品です。 カポーティ役を見事に演じきったフィリップ・シーモア・ホフマンは、アカデミー主演男優賞等、数々の映画賞を獲得しました。 著作を「冷血」というタイトルに決めたカポーティーに、デューイ刑事が、それは犯人達の事か、それとも貴方の事か、と尋ねるシーンが印象的でした。 助手で後に「アラバマ物語」を出版した作家でもあるネルに、スミスと自分は、同じ家で育った人間だが、彼は裏口から出て行き、自分は表玄関から出て行った者だと、決定的な境界線がある事を明言し、味方としての立場を取りつつ、取材対象として冷徹な眼差しでスミスを観察していたカポーティー。 しかし彼は、控訴によって裁判が長引き、結果が出ない為に結末が書けず、4年以上もこの作品に掛かり切りになってしまい、早く決着が着くようにと願っている。 その一方で、スミスに対する執着もあり、とても複雑な心境に陥ってゆく。 最後のテロップで出ますが、彼の最高傑作とも言える「冷血」を発表した後、カポーティーは一作の著書も発表せずに生涯を終えています。 あまりに長く被告と関わり過ぎた事が、カポーティー自身をも、事件の当事者であるとの錯覚に陥らせてしまったのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 11, 2008 02:02:52 AM
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