テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:映画鑑賞記録
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"LE TEMPS QUI RESTE""TIME TO LEAVE" 監督、脚本・・・フランソワ・オゾン 出演・・・メルヴィル・プポー ロマン ジャンヌ・モロー ローラ ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ ジャニィ ダニエル・デュヴァル 父 マリー・リヴィエール 母 クリスチャン・センゲワルト サシャ ルイーズ=アン・ヒッポー ソフィー アンリ・ドゥ・ロルム 医師 ウォルター・パガノ ブルーノ ウゴ・スーザン・トラベルシ ロマン(少年時代) アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ ソフィー(少女時代) ・物語序盤・ ロマンはパリを拠点に活動する売れっ子の写真家。 日本での新たな仕事も決まり、順調な暮らしを送っていた。 だがある日、ロマンは撮影中に意識を失い倒れてしまう。 検査の結果は末期の癌で、複数の臓器に転移している為、手術は不可能、余命は三ヶ月と診断された。 医師が勧めた化学療法を拒絶したロマンは、周囲の誰にも病気について話さなかった。 久し振りに両親と姉と一緒に夕食を取ったロマンは、離婚したばかりの姉ソフィーを罵り傷付けてしまう。 そして同棲していたゲイの恋人サシャにも、愛していないから出て行けと別れを告げる。 ロマンは一人暮らしをしている祖母ローラの元を訪れ、余命が短い事を打ち明けた。 残された最期の時間、ロマンは全ての仕事をキャンセルして、自分を見詰め直すのだった。 邦題は葬ると書いて、「おくる」と振り仮名が付いています。 原題は"残された時間"ですね。 「ぼくを葬る」というタイトルは、叙情的で絶妙のセンスだと思いました。 序でに英題は、何とも機械的で、サバサバし過ぎている気がします。 フランス映画らしい、と言うか、オゾン監督らしい淡々とした映画です。 無理に泣かせようとしたり、ドラマを挿入して盛り上げない所が、技とらしくなくて良いですね。 理解し合えなかった家族と、感動の和解ドラマがある訳でもなく、一応、姉には電話を入れ、一方的に遠くから見守る事で、自分なりの決着を付けていますがそれだけ。 姉の方は彼が近くに居た事は知らぬままです。 和解や融和には程遠いものです。 でも、ゴメンという言葉は、一人で噛み締めるものだと思いました。 相手に告げた瞬間に、言葉は偽善と保身に染まる気がするので。 恋人にも、彼が走り去った後、一人「すまない」と呟いていたロマン。 終始静かな時間が流れるので、観客も個々人で静かに、死について瞑想できます。 泣きたければ、予告編を観ると良いです。 本編よりも内容が凝縮されていて、涙が込み上げてきます。 これは"泣かせ"の映画ではないので、感動を求めてはいけません。 飽く迄、瞑想する為の映画であって、現実味を求める作品でもないです。 ラストは物淋しげでありながら、非常に美しい。 エンドロールの間、ずっと聞こえてくる潮騒の音が余韻を残します。 癌で死ぬとは、あんな生易しいものではないと、実際の所を言えば、ツッコミ所は幾らでもあります。 フランス映画らしく、観客の感情移入は殆ど許しません。 ロマンの物語はロマンのもので、観客は銘々、自分の人生について考えよ。 そういうメッセージが聴こえてくるような気がしました。 それにしても…。 画面にいきなり「SIREN」のゲーム画面が映った時は驚きました。 サシャがプレイしているゲームですが、「SIREN」好きとは、お主、やり込みゲーマーか、サシャよ?(^_^;) ロマンは、ゲームなんて子供みたいだと言っていましたが、あれは難しいんだぞ~。 と思っていたら、コカインでハイになった二人は、ベッドへ直行。 チ●ポが2本、おっ立ってるんですけど。(@_@;) 思わず、あれは本物か?と巻き戻して観直しましたよ。 寸法や形が同じで、妙に綺麗な肌色をしていたので、作り物と見た。 AV男優じゃないんだから、本物で演技しろと言われたら、厭ですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 15, 2008 01:34:32 AM
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