テーマ:TVで観た映画(3914)
カテゴリ:映画鑑賞記録
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"THE PHANTOM OF THE OPERA" 監督・・・ジョエル・シューマカー 製作、音楽・・・アンドリュー・ロイド=ウェバー 原作・・・ガストン・ルルー 出演・・・ジェラルド・バトラー ファントム エミー・ロッサム クリスティーヌ パトリック・ウィルソン ラウル ミランダ・リチャードソン マダム・ジリー ミニー・ドライヴァー カルロッタ シアラン・ハインズ フィルマン サイモン・キャロウ アンドレ ジェニファー・エリソン メグ・ジリー ・物語序盤・ 20世紀のパリ・オペラ座は、かつての栄華の見る影も無く、朽ち果ててしまった廃墟。 そこで開かれたオークションに、年老いた気品ある婦人と紳士が参加していた。 今や伝説となった惨劇に纏わるシャンデリアも、修理され出品される…。 1870年代のオペラ座。 夜毎華やかな舞台が催され、観客で賑わっていた。 高慢な歌姫カルロッタが主役を務める舞台のリハーサルで、天井から舞台道具が落下するという事件が発生。 カルロッタは怒って降板し、急遽、代役としてコーラスガールの一人、クリスティーヌが抜擢される。 クリスティーヌは高名な音楽家の娘だったが、幼くして両親を亡くし、オペラ座の支配人マダム・ジリーに引き取られていた。 この舞台の前、新たなパトロンとなった子爵ラウルは、クリスティーヌの幼馴染で、彼は喝采を浴びたクリスティーヌを祝福する。 クリスティーヌの親友でジリーの娘メグは、彼女に歌唱指導しているのは誰か不思議に思っていた。 クリスティーヌの話では、天から聞こえる声で、亡き父が遣わしてくれた天使だと言う。 ラウルとクリスティーヌが接近しそうになった夜、その声は彼女を呼び、オペラ座の地下へと誘う。 それはオペラ座関係者がファントムと呼ぶ怪人だった。 「オペラ座の怪人」の映画は多くありますが、今作はミュージカル版が下地になっております。 私が個人的に、ミュージカル映画が苦手という事も起因しているのかもしれませんが。 全体的に物語が等閑で、歌と豪華なセットだけの映画と映りました。 一番残念だったのは、ファントムが単なる思い込みの激しいストーカーにしか見えなかった点。 誰にも感情移入できませんでしたが、ファントムの魅力の欠如は痛い。 俳優のジェラルド・バトラーも、ファントムにしては若過ぎる。 クリスティーヌの恩師であり、心の父でもあった存在が、恋敵の若者と然して年齢差が無いのは納得できません。 又、クリスティーヌとラウルは、何処でも抱き合って、ぶちゅぶちゅキスをしているので、勝手にして下さいという雰囲気に…。 やはりミュージカルは舞台で観るべきだと思いました。 舞台と違って、歌は後からベストテイクを入れるので、緊張感に欠けるんですよね。 ファントムの正体も、奇形児で見世物小屋に飼育されていた少年を、幼い日のマダム・ジリーが匿った人というだけで、何故彼が音楽的才能を持っていたのか説得力がありません。 私が以前、鑑賞した映画では、怪人は元音楽家で妻がオペラ歌手という設定でした。 その妻は興行主との関係を拒んだ為に舞台で侮辱を受け、将来を悲観して自殺してしまったという過去を持った人物で、彼の顔の傷は復讐した際の火事で負った火傷。 そしてクリスティーヌは亡き妻に顔立ちの似ている女性で、怪人は彼女に歌唱法を教えたという筋書きでした。 私はその物語の方が、ファントムがヒロインに固執する理由も、恋愛と慕情の狭間で苦悩するヒロインの気持も素直に受け入れられました。 何よりファントムが可哀想で胸が痛かった。 しかし、このミュージカル版は、ファントムが一方的に恋愛感情を抱いて、相手に恋人が出来ると裏切りだと激怒するストーカー、一方のクリスティーヌも彼の素顔を見た途端、怪物のように嫌悪する恩知らず。 歌が中心なので仕方ないのかもしれませんが、少し二人で話し合って下さいと言いたくなりました。笑。 ファントムの顔も、目を背ける程の醜さではありませんでしたし。 化け物呼ばわりされる筋合いではないです。 先日観た「ダークナイト」のアーロン・エッカートの方が余程エグかったよ、ホント。 気取ったオペラ歌手カルロッタを演じたミニー・ドライヴァーが、唯一キャラ的に光っていた人物でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 18, 2008 11:34:19 PM
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