テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
カテゴリ:映画鑑賞記録
11/1(土)より全国ロードショーです。
"RED CLIFF""赤壁" 監督・・・ジョン・ウー アクション監督・・・コリー・ユン 出演・・・トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン、ユウ・ヨン、ホウ・ヨン、バーサンジャプ、ザン・ジンシェン、トン・ダーウェイ、ソン・ジア、チャン・サン、他。 ・物語序盤・ 漢王朝が衰退した時代、乱世の中で頭角を現し、丞相の地位に登り詰めた魏の曹操。 事実上の支配者である曹操は、西暦208年、敗走する劉備軍と、南方に領地を固める呉の孫権軍の征討を、皇帝に上奏する。 南下する80万の大軍に対抗する劉備軍は僅かに2万。 しかも戦乱で在所を追われた、足の遅い民衆を連れての行軍である。 逃げ遅れた劉備の二夫人は、曹操軍の手に掛かり命を落とすが、猛将・趙雲によって、乳飲み子である跡取だけは救出に成功する。 また義兄弟である関羽と張飛の活躍もあり、劉備軍は何とか一時的に危機を脱した。 劉備軍軍師の孔明は、呉と同盟を結ぶべく、若き君主・孫権の元へ自ら赴く。 しかし圧倒的な曹操の軍勢を前に、呉の内部では降伏論が主流を占めており、孫権は確答を留保した。 孔明は、孫権の重臣・魯粛によって、孫権が兄と慕う大都督・周瑜に引き合わされる。 将軍・甘興の指揮する兵団の訓練を見て、時代遅れの陣形と言う孔明。 二軍の軍師は、互いに警戒心を抱いて、相手の懐を探っていたが、周瑜の妻・小喬の愛馬の出産を孔明が助けた事から、二人は徐々に信頼を深めてゆくのだった。 一方、他界した父や兄の功績を思い、己の未熟さに苛立つ孫権に、剛毅な妹・尚香は、劉備と同盟を結んで戦うべきだと進言する。 「三国志」の山場とも言うべき、赤壁の戦いを前後編二部に分けて映画化した作品の一作目。 日本公開版には、三国志を知らない人向けに、最初に簡単な解説が付いています。 更に映画中も、度々出てくる主要人物に、名前と説明のテロップが出る…。 もう判ったから…と、しつこい位に出てきます。 「そうそう」「こうめい」とか、ルビまで打ってあるし…。(;一_一) 知らない人には親切かもしれないのですが、かなり恥ずかしいです。 率直な感想としては、中国人の感覚なのか、私の感覚とはズレている部分が多くて、はっきり言って、余計なシーンばかりに時間を割いていると感じました。 赤壁の戦いだけを描けば、二部作にする必要性も無かったと思います。 何故、あんなにまったりしているのか、理解不能。 後編の方で決戦を描くので、観るべきは後編の方なのでしょうが、正直、「これだったら、もう良いや…。」と思ってしまった。(^_^;) 折角、ハリウッドの空気を吸ってきているのに、もっと血沸き肉踊る娯楽大作に出来ないかなぁ、ジョン・ウー監督。 題材を「三国志」にした途端、中国人の呉宇森さんに戻ってしまったのか? 相変わらず、鳩はいっぱい飛んでますが…。 映画館に見に行く意気込みでしたが、試写会の葉書を貰えて良かったです。f(~_~;) 当然の事乍ら、映画用に色々と脚色してあります。 いきなり死んでしまう、劉備の嫁二人。 二人共、そこで殺すんかいっ。 大切な一人息子の阿斗を預かった子竜よ、アンタは素直に逃げれば良いんですって。 赤ん坊をズタ袋に入れた状態で、助太刀しに戦場の真っただ中に斬り込んで行くな~。 あんなに振り回されて、絶対に死んでるよ、阿斗…。 序盤から、おいっ!とツッコミいれまくりです。 君主なのに、いつまでも草鞋を編んでいる玄徳も、なんか可笑しい。 しかも影薄いし。(-_-) 三国志演義をベースにしているので、玄徳は民衆思いで優しい義の人です。 でも目立たないから、本当にこの人に付いて行こうという気持ちが湧いてこない。 全然、天才軍師らしくない孔明も悲しいぞ。 仔馬の出産を手伝って、周瑜と友情を培う孔明…、ゴメン、私には理解できない。 周瑜も軍隊の訓練を視察中に、「難産です!」と部下に呼ばれて帰宅するんですが、嫁が難産で危ないのかと思いきや、馬の出産かよ! 仕事、舐めてません? これから戦争が始まるんですけど…、判ってます? お前等、全員のほほんとし過ぎ~。 周瑜と小喬のエッチシーンも、別に要らんと思うんですけど、サービスカットですか? リン・チーリンは確かに美人だけど…。 なんか、全体的に、感覚が判りません。 大体、曹操が美女(小喬)を強奪する為に仕掛けた戦みたいな台詞がありましたが、そんな理由で戦争は始まりませんて。 エピソードとして、「小喬を寄越しな!」と挑発された周瑜が怒ったというものはありますが、これは戦の駆け引きの一つですから。 映画だから、美女が真中に居ないと華が無いというのは判るんですけど…。 孫権役のチャン・チェンが男前でしたわ。 金城武は時代劇の衣裳が似合わないのか、ハンサムに見えませんでした。 周瑜は"美周郎"と呼ばれているので、美男子と相場が決まっているのですが、トニー・レオンはイメージと違う気がしました。 当初キャスティングされていた俳優が降板して、トニーが何か力になれたらと、ウー監督に打診して、この役に決まったそうですが、個人的にはチャン・チェンが周瑜の方が良かったです。 一言も触れていませんでしたが、戦闘シーンはマスゲームみたいで、一糸乱れぬ動きが中国系映画らしかったです。 でも私なら、あの見え見えの陣の中に、突っ込んでいったりはしないけど…。 曹操軍の指揮官の能力に疑問を感じる。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 25, 2008 11:45:43 AM
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