テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"RUNNING SCARED" 監督、脚本・・・ウェイン・クラマー 出演・・・ポール・ウォーカー、キャメロン・ブライト、ヴェラ・ファーミガ、カレル・ローデン、チャズ・パルミンテリ、ジョニー・メスナー、イワナ・ミルセヴィッチ、アレックス・ニューバーガー、マイケル・カドリッツ、その他。 ・物語序盤・ イタリア系マフィアの構成員ジョーイ・ガゼルは、ボスのトミーと仲間サルの三人で麻薬取引をしていた。 しかしそこへ、覆面をした男達が乱入し、麻薬と金を強奪しようとする。 銃撃戦の末に射殺した覆面男達は、汚職警官であった事が判明。 慌てたトミーは、ジョーイに拳銃の始末を命ずる。 ジョーイは、妻テレサと息子ニック、半身不随の父親と暮らしていた。 銃を地下室に隠したジョーイだったが、そこにはニックと隣家のロシア人一家の子オレグ・ユゴルスキーが隠れて遊んでいた。 オレグの父親アンゾはマフィア崩れのジャンキーで、妻ミラと義理の息子オレグに暴力を振るう男だった。 ミラがオレグに暴行を受けている現場に遭遇したオレグは、思わず義父を拳銃で撃ち、重傷を負わせる。 しかしその拳銃は、ジョーイが処分しろと命じられて隠したものだった。 凶器が警官殺しの銃と判れば、身の破滅であるジョーイは、慌てて証拠隠滅に奔走するが、オレグの搬送された病院で、彼は麻薬課のライデル刑事と鉢合わせしてしまい、弾丸のすり替えにも失敗してしまう。 更に拳銃を持ったまま逃走したオレグは、浮浪者に銃を奪われてしまうのだった…。 オチから言うと(いきなり掟破りな感想…。観る予定の方は読まないように)、「イースタン・プロミス」だな。 個人的に、このオチは余り好みではないです。 ワルはワルのままでいてほしかった。 FBIの潜入捜査官でしたってのは微妙。 オープニングで、血塗れの少年を助手席に乗せて、車を暴走させていた主人公。 最後まで観ると、実は撃たれたのは主人公の方で、葬式までしたのに、実は生きてましたというのは、流石に丸く収め過ぎです。 先に激しくネタバレしてしまいましたが、映画自体はノンストップ・ムービーで、なかなか面白い作品に仕上がっています。 次から次へとトラブルが発生して、話が段々と不味い方向に。 イタリア系とロシア系マフィア、悪徳警官達に囲まれて、絶体絶命の危機に陥りつつも、懸命に頑張るジョーイ。 最初にジョーイが、危険な証拠品である拳銃を、自宅の地下室に隠す所で、そんな所に置くなよ、と思いましたが、これは囮捜査官だったという事から、逆に証拠保全だったのかと、それなりに納得はしましたが。 それにしても、誰でも取れる場所に無造作に置くのは、不注意ではないかい? 肝心の拳銃は、オレグに盗まれた後、様々な偶然を経て、何人もの手に渡ってゆきます。 ニアミスもあるのですが、追っても追っても追い付かない所が楽しめます。 主人公達のご都合主義の結末に比べて、隣人のユゴルスキー一家の扱いがひどいですね。 ロシア系への差別か? オレグの父アンゾは、ジョン・ウェインの西部劇を愛する男。 最初は典型的な暴力亭主と思われましたが、意外と良い人だったのです。 妊娠していた娼婦ミラの命を救い妻とした為、その代償としてマフィアから追われ、全てを失ってしまったという過去の持ち主。 義理の息子を殺せと伯父に命じられても、最後は彼の愛したヒーロー、ジョン・ウェインのようにありたいと望んだ彼。 妻ミラもアンゾとの生活に絶望しながらも、かつて救われた事から、アンゾを裏切れないと思い詰めている。 ラストもガス自殺と、兎に角、この夫婦は救われない。 出てくる人、全部が悪人で、善人は居ないのかと言いたくなるような世界です。 そこまでやるかと思ったのは、子供達を自宅に誘い込んで、ポルノを撮り、更にスナッフ映像まで撮影していた極悪変態殺人鬼夫婦の出現。 そんな奴が、普通にうろついている所が怖過ぎ。笑。 しかも拉致されたオレグを救出に行ったテレサ、ブチ切れて二人を射殺。 そのお咎め、一切無しって、どういう事ですか? ジョーイもジョーイで、昔、暴力親父だった父親を、金属バットで滅多打ちにして半殺しにした前科持ちでありながら、FBI捜査官になりましたってのも凄いかも…。 そんな人、雇ってくれるんか、FBI? 終盤、アイスホッケー場でリンチに遭うジョーイですが、恐らく救急車で搬送されないといけない程の重傷だと思うのに、普通に自宅に帰ろうとする所もビックリでした。 囮捜査の主役なので、簡単に帰ってもらっても困るんですけど…。 オレグと二人で、普通にダイナーに入って朝食を取る。 頭蓋骨、骨折してると思うんですけど…。 あの時、ちゃんと病院に行っていれば、ポン引きと遭遇する事も無く、撃たれる事も無かったのに。 どの事も全部、アナタがちゃんとしないから、一大事になってしまったんですよ、ジョーイ。 色々ツッコミ入れましたが、全体的にはテンポも良くて楽しめる娯楽映画です。 とんでもない人達の登場と、偶然に偶然が重なる所が、やり過ぎ感もあるのですが。 メジャーな俳優が出演していないので、小規模公開になったのが気の毒ですね。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 22, 2008 01:59:47 PM
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