テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
カテゴリ:映画鑑賞記録
12/20(土)より全国ロードショー。
http://www.k-20.jp/ 監督、脚本・・・佐藤嗣麻子 原作・・・北村想『完全版 怪人二十面相・伝』 出演・・・金城武 遠藤平吉 松たか子 羽柴葉子 仲村トオル 明智小五郎 國村隼 源治 高島礼子 菊子 本郷奏多 小林芳雄 今井悠貴 シンスケ 益岡徹 浪越警部 鹿賀丈史 謎の紳士 木野花 要潤 串田和美 嶋田久作 小日向文世 大滝秀治 松重豊 ・物語序盤・ 第二次世界大戦が回避された世界。 1949年の帝都。 日本は華族制度によって、極端な格差社会となり、一部の特権階級が富を独占していた。 そんな中、富裕層のみをターゲットとして狙う怪盗、怪人二十面相が世間を騒がせていた。 サーカス団で曲芸師として働く遠藤平吉は、貧しいながらも慎ましく真っ直ぐな生き方を信条としている青年。 ある日、平吉の元へ"カス取り雑誌"の編集マンを名乗る男が訪ねてくる。 彼は、近々結婚を控えた、羽柴財閥の令嬢・羽柴葉子と名探偵・明智小五郎の結納の儀の写真を隠し撮りしてきてほしいと、仕事を依頼した。 サーカス団の団長が病を得ており、医者に診せる金に困っていた平吉は、この依頼を受け、結納の儀の当日、高い塔に登って、渡されたカメラのシャッターを切る。 だが、その途端、ビルに仕掛けられた爆弾が爆発し、姿を見られた平吉は、怪人二十面相として逮捕されてしまう。 牢屋の中に居た、怪人二十面相の素顔を見た事があるという男から、平吉は自分に仕事を依頼した男こそ、本当の怪人二十面相だったと知る。 その後、サーカス団の仕掛けを作っていた源治達によって、平吉は救出される。 彼を助けてくれた源治や妻の菊子達が、実は泥棒集団だった事を知り、平吉は憤るが、怪人二十面相にされてしまった彼には、既に裏世界で生きる道しか残されていなかった。 源治は泥棒修行の本を平吉に渡し、怪人二十面相と対決して、無実を証明せよと告げる。 江戸川乱歩の作り出したキャラクター怪人二十面相達を使い、劇作家・北村想が執筆した小説を原作とした作品。 ハリウッド映画みたい、という形容は必ずしも褒め言葉ではないので、使い方に注意しなければならないのですが。 「大金を掛けただけで、中身空っぽなバカ映画」という意味ではないです。 地味な人間ドラマでは良作が多々ある邦画ですが、アクション系となると、予算の都合上、どうしてもハリウッド映画に見劣りするというのが実情。 CG技術の発達というのは、巨大セットを組めない邦画にとって、本当に有難いものです。 勿論、CG制作にも大変な労力が必要なんですけど。お金もですが。 でも実際にセットを作っての撮影だと、ここまでは作れなかったと思います。 制作プロダクションがROBOTなので、映像面の安定感は抜群。 そして舞台設定も魅惑的です。 第二次世界大戦が起こらず、敗戦を経験していない架空の日本です。 身分制度が破壊されず、建造物も美しい西洋建築が戦火の犠牲になっていない。 個人的に、戦前の街並みが大好きで、もし戦争が無ければ、倒壊せずに残った建物が沢山あったろうに、と日頃から残念に思っておりました。 この世界では、美しい姿のままで帝都が残っています。 それだけで嬉しい。 お貴族様も居るよ~笑。(日本では「華族」ですね。) 明智探偵も男爵じゃん。 また個人的な話ですが、貴族とか爵位とか大好きなんですよ。爆。 この日本、最高だぁ。 一部の支配階級と、大多数の貧しい庶民達の世界、ステキ過ぎです。 趣味に走った感想を述べてしまいましたが、こういう世界観に興味の無い方でも、十分娯楽アクションとして楽しめる物語となっております。 メインの俳優陣が、恐らく年齢設定よりも全員が多少上かな?という思いはありましたが、皆さん、非常に魅力的な演技を見せてくれるので、その辺は忘れてしまいます。 金城さんも、いつもは棒読みの方が気になる方なのですが、この映画では実にキュートだ。 脚本は全体的にコミカルな色合いとなっています。 でも物語にも確りとした骨組みがあるので、笑いを誘いつつも、サスペンスとして確り成立しています。 アンタが怪人二十面相だったのか、というオチも用意されています。 まだ公開前なので、今は余り書けないですね。汗。 また後日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 14, 2008 09:56:18 PM
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