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カテゴリ:映画鑑賞記録
"JUNO"
監督・・・ジェイソン・ライトマン 脚本・・・ディアブロ・コディ 出演・・・エレン・ペイジ ジュノ マイケル・セラ ポーリー ジェニファー・ガーナー ヴァネッサ ジェイソン・ベイトマン マーク オリヴィア・サールビー リア J・K・シモンズ マック(ジュノの父) アリソン・ジャネイ ブレン(ジュノの義理の母) レイン・ウィルソン、アイリーン・ペッド、ダニエル・クラーク、ヴァレリー・ティアン、 エミリー・パーキンス、他。 ・物語序盤・ 16歳の高校生ジュノは、同級生のポールと興味本位で、お互いに初めてのセックスをする。 しかし運悪くたった一度の関係でジュノは妊娠。 親友のリアに電話し、女性支援センターでの中絶を実行しようとするが、思い直し出産して養子に出す事に。 突然、妊娠を告げられた父マックと継母ブレンは、驚いたものの娘を前向きに応援してくれる。 養子希望の広告欄で、ヴァネッサとマーク夫妻を見付けたジュノは、父と共に二人と面会し、赤ん坊の新たな両親と決定する。 長年子供を欲しがっていたが授からなかったヴァネッサは大喜びで、ジュノに感謝するのだった。 その後、大きなお腹を抱えて登校するようになったジュノを、高校の生徒達は好奇の目で見るが、タフなジュノは気にせず高校生活を送っていた。 アカデミー賞脚本賞を受賞した作品。 脚本を担当したディアブロ・コディは、これがデビュー作だそうです。 全編ユーモアを交えた、軽妙な会話が耳に快い映画でした。 結末への展開も型に嵌らず、最後まで退屈しません。 口コミで大ヒットして、脚本賞を取っただけの事はあります。 いやはや、会話が機知に富んでいて、テンポの宜しい事、小気味良いですね。 口達者なジュノのキャラクターにノックダウンされました。 雄弁だけれど、決して意地悪なお喋り女ではない。 スマートでドライなんだけど、心温かい人に対しては、ちゃんと思い遣りを持っている。 勿論、無礼者は一刀両断。 本物の話し上手だな。 こんな女の子ってステキです。(*^^)v 世界観や設定が本当にアメリカンです。 離婚と再婚が当たり前なので、先ずジュノの家族は実父と継母と半分血の繋がった妹という構成。 実母も再婚していて、毎年誕生日にはサボテンを贈ってくる。 ジュノに言わせれば、サボテンばかり贈られるのは、母親に捨てられるよりショックらしい。 事の始まりは椅子。 そこで以前から気のある様子だった同級生と、興味本位でセックスして、間の悪い事に妊娠してしまう。 と言っても、ジュノのキャラクター性から、物語は一貫してさばさばしています。 妊娠した、中絶しよう、やっぱりやめて生む、里親を探して、子供に恵まれない夫婦にあげよう。 そこに、じめじめした悩みは何も無いです。 両親もポジティヴで楽しい。 未来の里親候補の夫婦は、子供を望む気持ちに温度差があります。 不妊治療の甲斐無く子宝に恵まれなかったヴァネッサの思いは哀しい程に切実。 一方で、本当はミュージシャンとして舞台に立ちたいと願いつつ、CMの作曲家として生計を立てるマークは、まだ踏み切れない迷いを持っている。 自分の生む赤ちゃんを、絶対に壊れる事の無い理想の家庭で育ててほしかったジュノは…。 いくらアメリカ社会と言えど、ここまで簡単に済まないと思いますが、養子縁組に対して、ネガティヴな感覚しか持っていない日本よりは、ずっと良いと、私は考えています。 自分で子供を生めない事は確かに悲しいけれど、自分で生む以外の選択肢もあるじゃないかと、常々私は思っているので。 子を望む親が居れば、親を必要としている子も居る。 だったら一緒に暮らせば良いと。 そこにも必ず絆は生まれる筈。 映画は兎に角、ジュノのキャラクターが秀逸で、今時の子達の会話も文句無しに巧い。 観ながら、自分もこんな会話が書けたらと羨んでしまいました。(~_~;) エレン・ペイジもオーディションで勝ち上がってきただけあって、この役にピッタリ嵌っています。 出来過ぎた話ですけど、これはこの世界観だから良いと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 6, 2009 09:07:58 PM
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