テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
カテゴリ:映画鑑賞記録
5/1(金)より全国ロードショーです。
http://www.goemonmovie.com/ 監督・・・紀里谷和明 出演・・・江口洋介 石川五右衛門 大沢たかお 霧隠才蔵 広末涼子 浅井茶々 ゴリ 猿飛佐助 要潤 石田三成 玉山鉄二 又八 チェ・ホンマン 我王 佐藤江梨子 吉野太夫 戸田恵梨香 夕霧太夫 鶴田真由 小平太の母 りょう 五右衛門の母 藤澤恵麻 才蔵の妻・お吉 佐田真由美 三成の妻・おりん 深澤嵐 小平太 福田麻由子 少女時代の茶々 広田亮平 少年時代の五右衛門 田辺季正 青年時代の五右衛門 佐藤健 青年時代の才蔵 蛭子能収 蕎麦屋の店主 六平直政 紀伊国屋文左衛門 小日向文世 遊郭の番頭・弥七 中村橋之助 織田信長 寺島進 服部半蔵 平幹二朗 千利休 伊武雅刀 徳川家康 奥田瑛二 豊臣秀吉 ・物語序盤・ 天下統一を目前にした織田信長が、本能寺で明智光秀の謀反によって斃れた。 その後、素早く光秀を討ち取り、主君の仇を取った豊臣秀吉が天下人となり、それなりの平安が訪れた。 しかし巨万の富を築く者がある一方で、庶民達は貧困に喘ぎ、のたれ死ぬ者も後を絶たない。 そんな世で庶民の人気を集めている男が居た。 彼は天下の大泥棒・石川五右衛門。 五右衛門は金持ちの屋敷だけを狙い、盗んだ金を貧しい者達にばら撒く義賊として、大衆に持て囃されていた。 ある晩、紀伊国屋文左衛門の屋敷に盗みに入った五右衛門は、金と一緒に、奇妙な南蛮製の箱を持ち帰るが、それが何か判らぬまま、近くに居た少年・小平太に与えた。 しかしその箱には天下を揺るがす、重大な秘密が隠されていた。 そして箱の行方を追って現れた石田三成の配下・霧隠才蔵によって、小平太の母親は斬り殺されてしまうのだった。 五右衛門と才蔵は、幼い頃に信長に拾われ、共に忍びとして切磋琢磨した旧知の間柄だった。 「CASSHERN」を観た後、これは紀里谷氏にとって、最初で最後の監督作品となると信じて疑いませんでした。 まさか、まだ彼に金を出そうという奇特なスポンサーが居たとは。 !Σ( ̄□ ̄;) 怖いもの見たさという意味に於いて、非常に興味があった作品でした。 「CASSHERN」ほど破綻しきっていないものの、自慰映画である事は前作同様ですね。 それでも中盤辺りまでは、一応観られる内容だったような。 話をシリアスに運ぼうとした中盤過ぎからは、お寒い脚本に…。 "独り善がり"という言葉が自然と頭を擡げました。 熱く訴えれば訴えるほど、恥ずかしく空回りする台詞。 特にゴリの演じる猿飛佐助が、最初から最後まで浮いていて、居ない方がマシです。 ゴリさんの演技が下手という意味ではなくて、間違いなく脚本を書いた紀里谷さんの責任。(-_-メ) とにかく、言っている言葉全てが寒いんです。笑 下手に薄っぺらな自分の哲学や思想を語らず、娯楽なら娯楽に徹するべきだった。 あと、言葉遣いが時々、現代用語っぽいものが混じっていて、変。 最初のナレーションで、「格差社会になりました」とか。 格差社会ってさ…。なんか他の単語で言い換えられんの?平成かよ。 CGについては、一言で言うと安っぽくて見苦しい。 コマが足りないのか、動作がカクカクしていて不自然です。 群衆を描いたシーンなどは、完全に安物のゲーム画面みたい。 何故、中途半端なCGしか作れないのに、CGに拘るのでしょうね? 役者はアクションの訓練も受けたようですが、全部CG加工してしまっているので、役者の動きなど無意味です。 動きが滑らかでない上に、スピードだけは速いので、じっと見入っていると目の負担が大きい。 ガチャガチャと忙しなく動く画面に、目の疲れからか、意識が遠くなりました。 この映画を観るとしたら、後方の座席から、ぼやーっと観るのが正解かもしれません。 和洋折衷な世界観は、舞台演劇を観ているようでした。 洋風な城や甲冑、着物とドレスを合わせたような衣装は、見た目に美しく、デザインに関してだけはセンスが良かったと思います。 でも「CASSHERN」がトンデモ・ビックリ作品として、強烈なインパクトと共に"レジェンド"となって記憶に残ったのに対し、微妙~に"映画"として改善された今作は、誰の記憶にも残らずに消え去ってゆく作品になるような気がします。 もっととんでもない映画を作って、唖然とさせてほしかったですね。 だってそれしか、映画監督の紀里谷氏には望めないでしょう。 感覚で生きている人だから、根本的に長編には向かないんですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 25, 2009 11:38:25 AM
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