「死刑台のエレベーター」(1957・仏)
"ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD FRANTIC","LIFT TO THE SCAFFOLD","ELEVATOR TO THE GALLOWS" 監督・・・ルイ・マル 原作・・・ノエル・カレフ 出演: モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリー、リノ・ヴァンチュラ、ヨリ・ヴェルタン、ジャン=クロード・ブリアリ、シャルル・デネ、他。 ・物語序盤・ 土地開発会社に勤める技師ジュリアンは、シモン・カララ社長夫人であるフロランスと不義密通していた。二人は邪魔者である社長を殺そうと完全犯罪を計画する。だが社内で社長を自殺に見せかけて殺してビルを出たジュリアンは、自分が証拠品を残してきてしまった事に気付く。現場に戻ろうと再度ビルへと戻ったジュリアンは、運悪く週末で電源を落とされたエレベーター内に閉じ込められてしまう。更に会社の前に置いてあった車は、花屋の店員ベロニクとチンピラのルイの若いカップルに盗まれてしまう。二人はジュリアンの名を騙って、旅行中のドイツ人夫妻と知り合い、モーテルに誘われるが、彼等の車を盗もうとした所を見咎められ、夫妻を射殺してしまう…。懐かしい映画をぼぉーっと鑑賞。昔、結構ドキドキして観た記憶が。古い映画だから、今見るとツッコミ所も多いなぁ。でも面白い映画だと思います。フランス語の響きって良いですねぇ。心地よい音楽のようで。普段観る映画は圧倒的に英語が多いので、時々違う言語の映画を見ると、耳が新鮮になります。あと、フランスのパトカーのサイレンの音も可愛いから好き。やる気あんのか?と言いたくなるような、間抜けな感じの音。ちょっとフランスに憧れてます。喋れもしないのに、仏語のハンドルネームを作ったりとか、最近かぶれてるかも。実際は行った事すら無いんですけど…。(T_T)行ける時に無理して行っておけば良かったなぁ。映画は今観ても、エレベーターに閉じ込められて、絶体絶命のピンチになった時、どうするのー?とハラハラします。折角、完全犯罪の筈だったのに、まさかのハプニングで窮地に。更に追い討ちを掛ける様な、車泥棒カップル。自分の名を騙って、殺人事件まで起こしてくれるし…。どっちに転んでも、殺人犯になってしまうという災難(?自業自得か?)に見舞われて。行き当たりばったりのバカップルは笑えますね。殺人犯だわーと、心中を誘う花屋のお姉ちゃん。音楽を聴いている内に眠る様に死ねると差し出した、数錠の薬…。そんな少量で、眠る様に死ねる薬があるかいな。爆。青酸カリかい?ヒ素かい?でもそれだと、のた打ち回って死ぬけどね。更に二人を発見したカララ夫人。アパートの鍵を取って、「逃がさないわよ。」と部屋の外から施錠。あの…、そこ牢屋じゃないんで…。部屋の外から鍵を掛けても、中の住人は勝手に開けて出て行きますよ。でも何故か、中からも鍵を回さないと出られない構造になっていました。昔の西洋のアパートのドアって、そういう仕組みだったのか??このカララ夫人は誰だろう?と思ったら、ジャンヌ・モローなんですね。若ーい!若い頃の彼女って、こんな面立ちだったんだ。一番最近に出演した映画は「ぼくを葬る」(2005)で、主人公の祖母役。1928年生まれですから、今、80歳くらいですね。流石にもう映画出演はされないかな?でも年を取られてからも、コンスタントに映画出演されているので、息の長い女優さんだなぁと。リノ・ヴァンチュラも出てますねぇ。こちらは亡くなって20年になりますけど懐かしいわ。 モノクロ時代の映画も、たまには良いですね。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。