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カテゴリ: 住まい
大地震に備えよとかまびすしい。備えをしておくことは重要なことであるのだが、さて我が家はどうだろうか?屋根の保証期間が30年保証だというのでメンテナンス屋さんが見回りに来た。我が家の屋根は当初トタンの睦屋根だったのだが12年前に寄むねの瓦葺に載せ変えたのだがそれの保証期間内ということになる。屋根の瓦をとめているねじのゆるみがあるというので良く調べると基礎が痛んで家全体の振れが屋根のねじ緩みに影響しているという(本当か?)。基礎にひび割れがみつかって金槌でたたくとぼろぼろとコンクリートが崩れる状態になっていた。
黒く変色している部分は外面に水をかけると内面に染み出てくる 基礎のひび割れ 原因ははっきりしないが、当時の高度成長期時代の物不足で基礎のコンクリートに使われた砂が海砂で塩分が含まれていて鉄筋を錆びさせた、 あるいは始めから錆びた鉄筋を使用し、さびが成長したとか、 結露した水が内壁を伝わって基礎の上面に流れ落ち、基礎のコンクリートに進入していったとか、 あるいは最近のハウスメーカーの基礎を見ると基礎の上面に直接壁から流れ落ちる水がかからないようにカバーされているが当時の建築はそういう配慮がなされていないため等など諸説があり断定は出来なかった。 基礎の上面にカバーがついておりカバーは内面まで潜り込んで結露した水が壁の内面を伝って流れ落ちるのを受けて外に排出するようになっている最近の土台 基礎の改修はいろいろあるが 1、大規模なものは家全体を80cmほどジャッキで持上げて基礎全体ををやり直す。 2、基礎に樹脂製の網を巻きつけ補強する(橋脚などの補強で見られる)。 3、ぼろぼろになったコンクリートに樹脂モルタルを流し込み、コンクリートを固める。 この3の方法で行うことにした。鉄筋がむき出しになるくらいに崩れる部分は鉄筋の錆び落としをし、さび止めを塗ってその上に樹脂モルタルを盛り付けた。 樹脂モルタルは施工時は柔らかいのだが半日も立つとカチンカチンに固まるものだ。 土台のモルタルが剥がれ落ちる程度の部分には小さな穴を無数にあけて、そこにエポキシ樹脂を近くの他の穴からにじみ出てくるまでInjectする方法だ。 錆びた鉄筋にさび止めのペイントを塗布した状態 その上に樹脂モルタルを盛り付けていく工程 白い部分が樹脂モルタル その下の茶褐色部分はモルタルを塗るための表面調整をした部分 外壁の塗り替えも行い外断熱のペイントを施した。ペイントに樹脂の粒(0.5~1mm大)を混ぜ込んだものを5回も塗り重ねていくので塗料の厚さは5~7mmほどにもなる。戸建の住宅の壁はコンクリートつくりのマンションなどに比べ壁の熱容量が小さいので外断熱とは呼ばないとウィキペディアではなっているのだが。 家全体を覆いで囲って建築現場らしくなってきた。 塗り重ねるたびに色を変えて塗り漏れが見えるように工夫している。 基礎の修復の完成状態、外壁は外断熱のペイントを施した状態 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.07 13:50:12
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