私の活きる道

今日もお線香をあげに実家に行きました。

祖父は以前、ひどくボケを患っていましたが、薬の投与を止めた時から前のような記憶、普通の生活を送れるようになったのです。

その祖父が、今日は少し記憶の調子が悪く、色んなことを忘れながらに一生懸命話をする姿を見て、

『そうそう、頑張れ。』

と心の中で思い、そうやって一生懸命私と話をしようとしている姿を見て、何度も、

『ありがとう』

と、思うのでした。

そんな祖父の会話に、祖母が優しく何度も同じ話をしてあげ、母がにっこりと笑い大きく相槌をうつ姿もまた、私の心をあったかくしてくれるのでした。

『おじいちゃん、今でもこんなに私を愛してくれてありがとう。』