ゆきの山荘の惨劇 柴田よしき
文庫: 303ページ 出版社: 角川書店 (2000/10) ★★★★☆ 長編ユーモア・ミステリー。 これが第一弾だったようで。 僕の飼い主はきちんとした名前で僕を呼ぶことはあまりない「たま」だったり「ミーちゃん」だったりするのだ。 桜川ひとみは、友人の結婚パーティーによばれ山間の別荘に。 一服盛られてバスケットに詰め込まれ旅行に駆り出される正太郎。 途中では招待客である作家が崖崩れに遭い骨折してしまう。その崖崩れで山荘は孤立してしまったのである。 そのパーティーは、新人女性作家の盗作疑惑を解明する為に仕組まれたパーティーだったのである。 盗まれた小説のトリックは毒を使ったものであり、それを解明する為にひとみには毒で死んだ役を演じて欲しい、ということだった。 だが、実際に毒が盛られ、一人の男が苦しみだし吐血してしまう。 事件は3年前にホームに飛び込み自殺したとされていた女性作家が実は自殺なのではないか、というノンフィクションの作品が発表されようとしていたことが原因のようだ。 立て続けに起きてしまった3件の事件の真相は・・・。(主な登場人物) 桜川ひとみ 作家、バツイチ 正太郎 2歳の雄猫 トーマ シャム猫 サスケ チャウチャウ犬 浅間寺竜之介 作家 正太郎の育ての親ゆきの山荘の惨劇