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カテゴリ:整頓関連
母親の中学高校時代のアルバムを一緒に見た。
所々、いや大半の写真を剥がしているので理由を訊くと身辺整理であると。 自分がいなくなれば、これらはゴミでしかないからと。 寂しいことを言うなぁと捨てるのをやめるよう言う。感傷的な理由では動かない人なので、昭和の歴史資料であるなどと、やや大袈裟にも言ってみる。 しかしモノクロの写真を丹念に見てみると、非常に面白い。 昭和30年12月24日の写真には雪が全くない。 女学生の足下はサドルシューズ。下駄の人もいる。 長岡駅周辺を切り取った一枚の中に、映画館が2館写っている。聞いた事のない邦画タイトル。 そして今では見られない人混みだ。 赤倉ホテル前での集合写真にはボンネットバス2台。妙高高原と野尻湖への旅行だったらしい。 笠島の砂浜は現在の3倍はある。 臨海学校で写した女学生たちの水着は、彼女たちの手製。素材は伸縮性のない綿。上等なのはニットであったとか。 帆布の家型テントで1週間のキャンプをした女学生たち。全員ブラウスにスカートである。テント上部にセーラー服が吊り下げてある。アルミの鍋とお椀が見える。何を食べていたのかと虫眼鏡でじっくり見ていると、50年以上前の事を克明に話し出す母であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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