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カテゴリ:食関連
朝は畑で野菜を収穫。
その後、廃校に移動して餅つき。つきたての餅にあんこ、きな粉、胡桃味噌、大根おろしで食べる。 餅つきの前に、きな粉と胡桃味噌を作る。 きな粉は煎った大豆を石臼でひく。胡桃は殻から実を取り出し、すり鉢ですっていく。 子どもたちは初めて見る石臼とすり鉢に釘付け。順番にやっていく。子どもたちの後ろで見学している保護者たちも目を凝らしている。 私も石臼で粉にひくのは初めての経験だった。 石臼の穴に大豆をいれて、木の取っ手をゆっくり回していくと、石の間から粉が落ちてくる。それを手で集めてふるいでふるっていく。 少し時間が経ってから様子を見ていると、5、6人の子どもがそれぞれ役割分担して黙々と作業を行っていた。香ばしい香りが漂っている。小学生も立派な働き手となっていた。 生の大豆は何処で売っていますか、と訊かれた。その方のいう「生の大豆」とは、乾燥した大豆の事だと気がつく。スーパーの乾物のコーナーにありますよというと、見たことがないという。都会のスーパーでは置いていないのか?と思うが、そんなことはあるまい。 これまで小豆や大豆を買った事はないという。水煮の大豆やあんこになったものは利用する。 大きなすり鉢を母親に押えてもらいながら、山椒の擂り粉木で胡桃を黙々とする子ども。しっとりとなっていく様子に驚いて言葉を発したのは、そばで見ていた大人だった。 子どもの頃、親の手伝いですり鉢を押えていた経験はあるが、実際にすった事はないという。胡麻はすった物が売っているし。現在の家には、フードプロセッサーはあるがすり鉢はない。後始末が大変だし、そもそも置く場所がないという。 この会場にいた地元民と都会から来たスタッフはすり鉢も普段から使い、フードプロセッサーを使っても最後はすり鉢で仕上げた方がおいしいという人たちだ。それはかなり少数派なのだと、後で思い至る。 海外エコツアーなどで原住民の生活に入り込んで体験するというものがあるが、このツアーも「異文化体験」なのかもしれないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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