From The Hot Afternoon/Paul Desmond
言いたくないけど、、毎日、、暑い。。暑い。。暑い。。暑い!!!!はふぅ。。溶けて、無くなってしまいそうです。。皆様におかれましては、、いかなるアルバムお聴きですか?ん?最近、、なぜか私の友達の間で(って、二人なんだけど)、アルトサックスのPaul Desmondの話題があがってるのです。で、好きなのね。。私、、この人。なんだか、いつもホットするんだもん。この人の音色って、とても不思議で、夏は涼しげ、冬は暖か、、、寂しいときは一緒に泣いてくれるし、楽しいときは一緒に微笑んでくれる、、そんな、不思議なサックスなんだもん。誰にもマネできない、ホント唯一な音色なんだけど、聴く側にも添ってくる不思議な音です。でも、決して媚びてるわけではない。デスモンドも、いつも、何処でも、、デスモンド。。なんだか、セピア色になる、郷愁、哀愁がたっぷりあって、、どのアルバムでも、「おかえり~」って感じで、優しく包んでくれる。。。いろんなものにも積極的に挑戦してるんだけど、時代の波にのってるだけじゃん、って、思われてる節?もあり、音色のせいでアグレッシヴなソロとかも結構無視されちゃってて、軟弱なサックス、ってレッテル「も」あるかもしれないけど、本当に誰にもマネできない、この人だけの世界なので、結構、、硬派のおじさまの心も鷲づかみって、事もあ~~る。ついでに言うとこの人の選ぶギターは私の好み。デスモンドは、時代の波もあったあのでしょうが、ブラジルの音楽を取り上げてるアルバムが何枚かあります。たぶん、、ブラジルの波といっても、当時は基本的にはカルロスジョビン、ジョアンジルベルトなどのボサノヴァが主流だったおもうのですが、デスモンドのこのアルバムは、10曲のうち、ミルトンナシメントの曲が6曲、エデュロボの関係する曲が4曲と、ブラジル音楽といっても、ボサノヴェ曲でなく、ブラジリアンポップスいわゆるMPBのスターの曲を主体にした、アルバムです。ストリングスも入るし、ヴォーカルもはいる、曲目的にも、敬遠されそうなアルバムですね。でも、ブラジルの音楽の持ってる、光りと影、サウタージ、、そういった要素と彼のサックスはよく合うのですよ。そして、あのウエスにストリングスのアレンジつけたアルバム出させたプロデューサーの息がかかり、アレンジャーもドンセベスキーときたら。。この「極情感」、、「大人感」、、暑い、、夏の夕暮れ時に、、コレを聴かずして。。。何を聴くぅ、、、って、感じですね。労働意欲とか、、勤労とか、、そういう、、言葉が死語になってしまう、、溶けて、どっかにいっちまぇ、、って、、感じですか?折角、国民生産あがってますが。。ま、この暑さでは、、ねぇ。。頭も身体も、煮詰まりますよねぇ。。だから、、心を開いて、涼しい風を呼び入れてみましょう。。。「こてこて」に固まってた、あなたの心が、、、ふと「緩んで」、、とても肩の力がぬけちゃうこと間違いなし。。ブラジルの名手達による曲なので、どの曲も素敵なのですが、そのすばらしいメロディを美しく歌い上げるデスモンドそして、そこからインスパイアされてでてくるメロディと、、知らずのうちに不思議の国に迷い込んじゃうこと請け合い~~♪ゲスト参加で、エデゥロボと、ワンダジサーが参加してます。エデゥロボが6,10、ギターとヴォーカルで。ワンダジサーが4, 6, 10で、ヴォーカルで。4曲目は、切々と女心を唄うワンダジサーの唄が、耳からはなれません。(泪)それに応える、デスモンドは、、、女心キラーですよねぇ。。。6曲目、ワンダジサーと、エデゥロボのサウタージ感たっぷりのハーモニーは心がふるえちゃいます。もう、わぁぁぁ、って感じよ。はいはい。8曲目の最後には、陽気にロリンズの有名フレーズを入れちゃうヤツがいたりして、本当にリラックスして楽しそう。10曲目のアレンジ、、ものすごく都会的。誤解をされそうなのですが、アメリカ的。だけど、センスよくはまる三人はきちんとブラジルの風を送ってきますね。ここでも、スター二人の歌声が効果的に使われてまーーす。と、、どれもお気に入りなのです。だって、みんなみんなサウタージたっぷりなんだもん。そう、エデゥロボ参加してる曲以外に参加してるギターが、また、いい感じで、ブラジルしてますねぇ。で、唄は英語なんですが、これがポル語だったら、、また、印象違うかもしれませんねぇ。真摯なブラジルファンには、英語で唄うブラジルものは嫌がられるようですが、、、ま、、ご勘弁を!ベースにロンカーター、ドラム、パーカッションににアイアートモレイラが参加しておるのは皆様の予想どおりでございます。さて、オリジナル盤はここでお終いですが、最近のcdでは、別テイクが六曲はいったものが主流です。実は、、これがおもしろ~~~い。ここでの別テイクは、演奏が違う、といった楽しみの他にストリングスがかぶっていない演奏が聴ける、という、聴き比べの妙もあります。確かに耳を傾けると、シンプルな演奏でも充分すばらしいのですが、これを聴いた後にセベスキーのストリングスを加えたヴァージョンを聴くと、、彼の才能がよ~~~くわかります。でへへ、シンプル好きな私にもぉ。労働放棄の一枚で、、ございます。1. Outubro :: October2. Gira Girou :: Round 'N' Round3. Faithful Brother4. To Say Goodbye5. From The Hot Afternoon6. Circles7. Martha And Romao8. Catavento9. Canto Latino :: Latin Chant10. Crystal Illusions11. Gira Girou - (alternate take) :: Round 'N' Round - (alternate take)12. Faithful Brother - (alternate take)13. From The Hot Afternoon - (alternate take)14. Catavento - (alternate take)15. Canto Latino - (alternate take)16. From The Hot Afternoon - (alternate take)Paul Desmond (alto saxophone)Edu Lobo (vocals, guitar)Wanda De Sah (vocals)Phil Bodner, George Marge (saxophone, clarinet, oboe)Marky Markowitz, Marvin Stamm (trumpet, flugelhorn)Paul Faulise (bass trombone)Jimmy Buffington (French horn)Stan Webb Jr. (flute, alto flute, percussion)Don Hammond, Hubert Laws (flute, alto flute) Patrick Rebillot (acoustic & electric piano) Dorio Ferreira (guitar)Ron Carter (bass)Airto Moreira (drums, percussion)その他、沢山。。M(__)Mしかし、ブラジル音楽は、、胸に何かがあふれてくるような情感って言うのが沢山あって、、本当にすばらしいわ。陽が斜めになってまいりました。。今、かけずに、、何時かける。。どうぞぉ。。m(__)m