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2006.04.20
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カテゴリ:生活

DSCF4764.JPG DSCF4765.JPG DSCF4620.JPG

これほどまでに違うカラーの土地が凝縮している場所は関東にあっただろうか。

この市は山から海にかけて長細い地形でできていて、関東で同じような景色を見る場合でも車で2~3時間移動時間がかかるところを、ここでは10数分で全く違う景色を見ることができる。
こちらの開花は遅く、ようやく半分散った桜も先日行った山の上では未だつぼみをつけていたといったように、気温や天気までも違う。

それは景色や気候だけではなく、住人や土地のグレードまで大きな差があり、住所を言った時「ほぉ~」と1オクターブ高く反応がくるか、「ふぅ~ん」と低くなるかの違いでもわかるほど。
ただ、ここでは「山の手」という言葉の反対に「海の手」というのがあるくらいそれは好みの問題もあって、「ふぅ~ん」という場所でも立派はお屋敷もあるのだけど。

住居地のステイタスを全く気にしない私達は、そこが住みやすければ「ふぅ~ん」でもいいわけで、坂だらけで物価の高い「山の手」より「海の手」の方がずっと住みやすいわっと思うのは強がりか!?
確かに何百坪ある豪邸を見ると溜息が出るほど素敵だけど、こんな大きな邸宅がゴロゴロあるのはちょっと昔に話題になった「チバリーヒルズ」を彷彿させて何だか可笑しい。(我ながら負け惜しみとは気が付いて書いているが)

以前も書いたけど、この街の条例でパチンコ屋などのギャンブル施設や風俗店は一切なく(パチンコ好きの夫には契約後明らかに)、景観を重視するため外側に布団も干してはいけないほど。
「何を気取ってやがる~」という思いもなくはないが、やっぱり街がクリーンということは気持ちがいい。

歩道や電燈にも気を配っているせいか、街の中心を流れる大きな川沿いを中心に鎌倉のような風情があり、桜の名所にもなっている。

大阪から神戸を結ぶ線が3本あって、一番山側と海側では電車自体や客層も違うということを下見に来た時に知り驚いた。
8割方一般の人だけど、あとの2割は山側では毛皮を着ており、海側では作業服を着ているというくらい差があって、その2割層がなんとも目立つのだ。

作業服の労働者風のおじさんはたいがい大きな紙袋を持っていたり、菓子パンを食べてたり。両隣の市には沢山の工場があるのだから当然だろう。
山側のほうの電車の内装は木目調で、品の良い老夫婦が目立つ。
まぁ、もっとも超が付くセレブリティーな方々には電車は無縁でしょうが。

昨今、その山側の電鉄が海側を買収すると世間を騒がせているが、「この組合せは関西の鉄道網の発展につながらない」と首脳陣は懸念しているという記事を新聞で読み、私もその意見に1票投じたい。

中心にはJR線が走っていて、上下のラインに比べるとデパートがあったり、ホテルがあったり(巨人軍と中日の常宿らしい)、唯一街らしい街であり、そこに行ったらたいていの用事が済む。
レストランも住宅街に点在していて、住居と店のどちらの雰囲気も壊さずひっそりと建ち並んでいるのがこの街らしく思う。

子供たちのお気に入りの浜辺ではウインドサーフィン、カヌー、水上スキーなどのマリンスポーツの練習場となっていて、岸辺ではなんと潮干狩りもできる。

引っ越してまもなく訪れた時に、岩牡蠣やアサリがどっさり獲れて子供が大喜びしたけど、遠くに見える工場やゴミ処理場を前に、ちょっと食べる勇気はなかった。
でも、夏場にかけて絶好の遊び場がこんな近所にあるのは嬉しいかぎり。

以前、関西から東京に越してきた人が言っていた「東京は山が見えない暮らしは落ち着かない」という気持ちの反対で、山と海が暮らしの中にあるのはなんとも癒される。

私、この市からギャラもらって町興しの謳い文句書こうかな?
っていうくらい絶賛してるけど、ここも震災後だいぶ変貌したらしく、かつての雰囲気が失われたと嘆く人も少なくない。
でも住人が口をそろえて「住みやすい」と言うってことは本当に住みやすい所なんだと思う。

さぁ、これを読んで来てみたくなった方、いつでもお待ちしてますよ~♪





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Last updated  2006.04.20 11:40:03
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