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カテゴリ:本
ペンテコステ(聖霊降臨祭)が近づく折、「風の名前」などに興味を持つ。 聖霊って、ヘブライ語でもギリシャ語でも風・息って意味がある。英語のスピリットもラテン語のスピリトゥス(息)からきている。でも、風の名前っていろんな名前があることに驚かされる。坂東太郎って川の名前ですが、風の名前でも使われてる。 これって風の名前ってのもあるし、漢字では読めないものもある。 颪―○○おろしの、おろしってこう書くんだって、初めて知った。六甲颪(でもちゃんとワープロでは出るね)。 金風(きんぷう)―金は、西を示すらしい。 風炎(ふうえん)―フェーンの当て字なのだが、言いえている感じ。 泰風、わたくし風、祖風、恵風、地くだり、玉風、羊角、星の出入り、恋風、心合の風...。 便所風なんてのもあった(もうほとんど死語)。 そして、本書は、ただ風の名前と意味を記すだけでなく、風にまつわる詩、小説を紹介し、さらに風を写真にとっているのだ。 あとがきに、写真家の次のような言葉があった。 「風をさがして、日本中をあるいて風を撮ってきた。 風を探すことは、心持ちが大切...少年の心だ。 風がふいたら、そっとシャッターを押す。まぎれもなく風が写っている...」 風が見たくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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