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テーマ:本のある暮らし(3316)
カテゴリ:本
12月に入りました。 ちらほらとクリスマス礼拝(例えば、幼稚園母の会クリスマス、百合の会クリスマス)などがあったり、普段、教会に来ることができない方々(施設入所や病院入院中の方々)をお訪ねしたりして、賛美と祈りのとき、交わりのときを持っております。そうしたことをしつつ、今年のクリスマスへの黙想を深めようとしているのですが...さて、どうなることでしょう。 ところで、教会の方から興味があると言われていた本を手に入れて読み始めました。 池澤夏樹の『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』です。 作家の池澤夏樹さんと立教大学の秋吉輝雄先生の対談のようにして、聖書のことが語られています。途中、コラムもあって、「旧約」と「新約」、「セプトゥアギンタ」などの項目の説明がはさまれています。聖書は読まれるもの、朗誦されるもの、とか、ヘブライ語には過去や未来がない、などということなどが最初に語られています。これらは、私が神学校に行ってはじめて意識させられたことで、聖書研究のときにも教会の方々に語ることはありました。結構、キリスト教入門としても使える書ではないか、と感じています。 最近の文学の人は、一時期ほど聖書には関心がないのか、と思っていましたが、どうしてなかなか。前書きには、西洋史にあれほどの影響を与えた聖書であり、イスラエル抜きに現代史は意味をなさない、とまで語られています。そして、「すべての源泉は聖書だ。旧約と新約。古い約束と新しい約束。神と人の間の契約。こういうことについて一定の知識を得てはじめて、世界の正しき姿が見えるだろう。」と言われています。 今の政治家の方々にも(特に勝手な思い込みで、あるいは印象だけで、キリスト教は排他的という人たちにこそ)読んでほしいな、と思うものであります。 それから、前書きでは、彼がフランスに在住していて、問題点もあるもののキリスト教が機能する面を見てきた、とも言い、また、思想においてシモーヌ・ヴェイユや須賀敦子を無視して世界観を構築することはできない、とも語っています。 シモーヌ・ヴェイユは興味を持って読んだこともありましたが、「須賀敦子」って誰?って感じです。Wikiで調べるとこちらに説明がありました。全然、意識もしていませんでしたし、不勉強を知らされました。 リンクを貼ってますが、興味を持たれた方、お近くのキリスト教書店でお求めくださいね。 先日、静岡聖文舎を支えてください!というお手紙が来てました。キリスト教書店がつぶれたら、それは大変ですので、私もなるべく協力しなくては、と思っています。
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