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Apr 16, 2010
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 予約していたんですよ。あの話題の本を!

 1巻、2巻は当然読み終わってました。

 その本が届いたのが午後。あああれだ、と思ったのですが、日曜日の準備もあるし、まぁ、次の週ぐらいに読もうって思ってたんですね。

 ところが、夕方に急に目を通したくなって、とうとう読み始めてしまいました。

 ある意味、予定通りの展開という感じもしないではなかったのですが、はやく続きを読みたいという感じにさせられるものがあり、発売日のうちに読了しました。いろいろ考えさせられることがあるものの、なによりも読む心地よさがありました。

 2巻の終わりは、当然3巻に続く感じだったのですが、ドキュメンタリー映画監督の森達也さんが以前コメントしていたことが心に残っていました。彼は、2巻の続きはないほうがいい、というのです。あれで終わってよいのだ、というわけです。青豆が、迷い込んだ1Q84の世界に天吾がいるというところで、生きていける、生きていこうとするところで終わってよい、というのです。それもなるほど、と思います。実際会うか会わないかではなく、青豆にとっては天吾の存在が、天吾にとっては青豆の存在が生きる力を与えるというので良しとするのも、ひとつの形ともいえます。

 しかし、3巻が出てしまいました。二人が会うということが、想像上ではなく具体性を持つというのも必然なのです。その必然にたどりつく過程・道筋が大切で、それがまた読むものを駆り立てるのです。

 そして、3巻を描く必然性は牛河という人物についてだったかもしれないと考えています。彼もまた二つの月に気づき、世界の異変を知った人物でした。彼の生い立ちや性格や容姿が印象的に描かれています。彼の結末は悲劇ですが、青豆や天吾と対極にある人物描写は世界の現実を感じるところかもしれません。

 それにしても、1984年は僕が高校を卒業して大学に入った年です。そういう意味で、時代的なことをつい検証したくなってしまうところもありました。カルト的宗教や団体の描写もニヤリとしつつ読みましたが...

 






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最終更新日  Apr 30, 2010 10:34:04 PM
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