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テーマ:最近観た映画。(40134)
カテゴリ:平和
13日、予定では家族でスキーに行こうって思っていたのですが、雪模様で天候が不安定かな、と思って中止にしました。
そこで、何か映画を見に行こうか、と言ったところ、娘が、「永遠の0」を見たい、と言ったので、家族で「永遠の0」を見に行きました。 「永遠の0」の山崎貴監督は、松本出身なので、松本ではちょっと盛り上がっています。 山崎監督は、「Always三丁目の夕日」で注目された方で、CGの使い方が上手ということでも、興味深いところがあるかもしれませんが、戦争をどう描くか、ということが、同世代として最も興味深いところでした。また、こうした映画を家族で見るということが、また戦争のことを話できることになるかな、と思いました。 原作者の百田さんのことは、あまり良いイメージを持っていませんでしたが、映画は泣けました。 V6の岡田さん扮する主人公が、「とにかく生き残ることを考える」「自分が死んだら悲しむ人、困る人がいる」「若い人には生き残って戦後の社会を作ってほしい」ということを大事にして、凄腕のパイロットでいるにもかかわらず、味方からは、卑怯者、臆病者と言われながらも、生き延びることを大事にしますし、それを小隊長として部下にも浸透させようとしました。 最後は、特攻隊の一人として出撃し戦死するのですが、その前に、若い隊員に自分の願い、すなわち「家族を頼む」という願いを託するのです。 途中で、話のオチが分かってしまうところもありましたが、でも、命を粗末にしてはいけない、ということ、国のために命を捨てろと言われた時代に、それに静かに抗う人を描いている、というのは、感銘を受けました。小説には、零戦賛美とか、特攻賛美という批評もあるようですが、少なくともこの映画には、その評価は当たらない、と思いました。零戦も戦争後期には、米軍戦闘機に敵わなくなっている様子も描かれていましたし、特攻の無謀さ、愚かさを主張する人のほうにシンパシーを求めるところもありましたし。 一方、現代の若者が、特攻を馬鹿にするような発言をするところなどがありました。そういう描き方は、ある人たちが「だから若い人に愛国心を教えなければならない」という考えを強化してしまうのではないか、と思いましたが…。 映画館は一杯でしたし、こうした映画を機に、すこし戦争のことについて話し合う機会があればいいかもしれない、と思いました。 それから、最後に、主人公の妻が「あの人は死んでも戻ってくるという約束を守りました」というところにも感じるところがありました。人のいのちが、肉体の死をもっては終わっていない、ということが示されていました。生き残った人の中に残される生き方、生き残った人に課題を突き付けるものがある、ということです。 もう一つ、この映画を見て、映画というか小説の主人公のモデルは、特にいなかったようですが、そうしたことが実際は、いろんな形であったのだろう、と思っています。ある方のおじさんは、泳げなかったけれど船が沈む時に、数に限りのあった救命具を自分よりも若い人に渡してなくなった、ということを聞きました。その方は、そのおじさんのことを思うと、つらいことや大変なことでも乗り越える力が与えられる、と言っていました。 それにしても、岡田准一さんは、黒田官兵衛でも人の命を大事にする人として役が与えられているんだなぁ、なんて不思議にも思ったりもしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 14, 2014 02:40:19 PM
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