カテゴリ:ロサンゼルス生活
日本語テレビで、高校生が卒業前に教室の大掃除をしている場面が写されたのに、とても新鮮な感じを受けました。
日本では生徒が教室の掃除をする事は当たり前のことですが、ロサンゼルスでは見た事がありません。 私の娘3人も現地校の教室を掃除する経験のないまま、高校を卒業したと記憶しています。 掃除は掃除のプロ、ロサンゼルスでは主に未だ英語が上手く話せない人が就く仕事の一つとして、行われています。 共働きの多くの家庭でも、プロの家事担当を雇い掃除、洗濯、食事の用意までをアウトソーシングしているのを見かけます。 身の周りを片付け、掃除するという基本的な生活の要件を、自分で行った事がなく、親がしているのを見た事もない子供が育っていくのは、空恐ろしい気がします。 効率を追求すれば、掃除・洗濯・食事の用意などはその道のプロを雇う事になると思いますが、これらの仕事が何を意味するのか等を知ってからでないと、アウトソーシングも上手くいかないのではないかと思っています。 掃除・洗濯・食事とは、保険・衛生・栄養・芸術・時間管理等、多くの知識とノウハウを使った経験です。またその仕事の全体に及ぼす影響は、企業のアウトソースでも個人の掃除でも、その人本人にしか分からない事です。 製造業者が製造を外注して、デザイン部門だけで知的な作業に集中するという話は昨今聞く話しですが、物を作ることを知らないで設計が出来るものなのか?疑問を感じるのは私一人でしょうか? 個人レベルでは基本的な生活体験を大事にし、企業のアウトソーシングを考える場合にはその基本となる知識・ノウハウの更新を如何に行うかを十分に吟味する必要があると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.03.14 05:32:01
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