テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:ロサンゼルス生活
私が米国IBMの社員として働いていた頃の話です。 同僚の多くのビジネス・ウーマンのオフィスの引き出しには、ハイヒールが入っていました。最初は「机に靴をしまって置くなんてあまり感心しないな」程度に思っていたのですが、後になって「これは中々面白いことを発見した」と感じたのでご紹介します。 ロサンゼルスでの話ですから、勿論みんな車で通勤です。彼女たちの多くはIBM社員としての誇りと自信に溢れていて、皆ビジネス・スーツ(ドレス?)で決めています。そんな彼女たちが朝オフィスに現れるのを見ていると皆スニーカーでカジュアルな格好なんです。こう書いただけでは「それがどうした?」って感じかも知れませんが、日本の所謂OLと比べると面白い事に気がついたのです。(私の日本は18年以上前の日本ですから、かなり状況は変わっているかもしれませんが)私の記憶では日本の多くのOL達は、ハイヒールとブランド物の洋服で通勤して、オフィスでスニーカーと制服に着替えていました。(私が日本で担当していた金融機関での話です) これではまったく正反対です。 「何故正反対なのか?」ずっと気になっていたのですが、私の答えは次のところに落ち着いています。 それは「内と外の考え方の違い」もっと言えば「個人主義の浸透度」です。 通常「お洒落は外に対してするもの」です。アメリカのビジネス・ウーマンにとっては会社は「外で勝負の場」、日本のOLにとって会社は「くつろげる内(家)」なのではないか? OLにとっての「勝負の場は、通勤途中」ではないか? (日本女性が皆そうだといっているのではないので誤解のないように) もしそうだとしたら、女性の社会進出には未だ時間がかかるかも知れない。 (私は女性の社会での活躍を妨げている主な原因は男性側にあると思っていますが、、、) アメリカ人は家に帰って夫や妻のためにお洒落をするみたいです。ということは、夫や妻も外。内なのは、一人で運転する車の中とバス・ルームだけなのでしょうか? これは「徹底した個人主義」!!! 夫婦間でこんなに気を使っていたら、離婚が多いのも頷ける。(尤も日本人夫婦はもっとお互い気を使うべきだと思っています。これは熟年離婚と関係があるのか?) 日本の在米会社で問題になっているセクシュアル・ハラスメントも内と外の勘違いがその元にあるのではないか?日本の少子化も個人主義の浸透と関係があるのか?
次々と連想が広がって際限がありませんが、続きはまたの機会にして今日はこの辺で止めておきます。
アメリカの事を考える上で、そしてアメリカを追っかけているように見える日本の事を考える上で「個人主義」は、重要なキーワードだという事は確かなようです。
(追伸) 昨日の私の誕生日には、多くの方からお祝いのメッセージを頂いて感激いたしました。有難うございました。この一年も充実したものにしたいと思っています。今後とも宜しくお願いします。
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